出版社内容情報
人の体には修復機構がある。しかしそれは万能ではない。福島の事故から5年を経ても、根拠のない楽観論の一方で過剰な恐怖が語られることがある。放射線を正しく評価するには、それが人体に与える影響を分子レベルから理解することが必須だ。「放射線の実体」から始め、生物影響・医学利用・環境放射線・放射線防護・原子力災害までを幅広く解説。
小松 賢志[コマツ ケンシ]
1949年 秋田県生まれ
京都大学名誉教授.医学博士.
東北大学大学院医学研究科博士課程修了
広島大学原爆放射線医科学研究所教授
京都大学放射線生物研究センター教授,同センター長を歴任
専攻 放射線のDNA修復学
主要業績 Nature (420: 93-98, 2002), Nature Genetics (19: 179-181, 1998), Molecular Cell (41: 515-528, 2011; 43: 788-797, 2011)
内容説明
人の体には修復機構がある。しかしそれは万能ではない。福島の事故から5年あまりを経ても、根拠のない楽観論の一方で過剰な恐怖が語られることがある。放射線を正しく評価するには、それが人体に与える影響を分子レベルから理解することが必須だ。「放射線の実体」から始め、生物影響・医学利用・環境放射線・放射線防護・原子力災害までを幅広く解説。
目次
第1部 放射線の実体(放射線の性質;原子核反応の利用)
第2部 放射線と人体(細胞への放射線作用;放射線を防御するDNA修復;組織・臓器の放射線障害;放射線による発がん;放射線による先天異常)
第3部 放射線と医療(がんを放射線でなおす;診断に使われる放射線)
第4部 生命とDNA修復(DNA塩基修復と生命;放射線DNA修復と生命)
第5部 原子力災害と放射線防護(福島第一原子力発電所の事故;世界の原子力災害と関連事故;身の回りに存在する放射線;放射線を管理する)
著者等紹介
小松賢志[コマツケンシ]
1949年秋田県生まれ。京都大学名誉教授、医学博士。東北大学大学院医学研究科博士課程修了。広島大学原爆放射線医科学研究所教授。京都大学放射線生物研究センター教授、同センター長を歴任。専攻は放射線のDNA修復学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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