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出版社内容情報
日本文藝家協会 編
編纂委員/角田光代、林真理子、藤沢周、堀江敏幸、町田康、三浦しをん
コロナ禍の中、表現者たちは、いったい何を見つめ、何を考えていたのだろうか。
この本を読むと2021年の空気が伝わってくる。
苦しいことだけではない。喜びやユーモアが、洗練された文章で綴られている。
日本語の美しさも感じとってほしい。
――本書編纂委員 林 真理子
日々の雑感、考察、失敗談から、亡くなられたあの方への追悼文まで…
さまざまな書き手たちが、「エッセイ」という枠組みのなかで書き記した2021年の記録。
この年に新聞・雑誌等の媒体に発表された中から選りすぐった、珠玉のアンソロジーです。
目次
部屋にいる感じ(武田砂鉄)
ロクな恋(李琴峰)
特に秘密、ありません(二宮敦人)
親父の枕元(原田宗典)
犬の建前(宇佐見りん)
いつか「コロナ福」だったと言える日(鷲田清一)
紙(内田洋子)
学び始める春 失敗を楽しむ(山本貴光)
おじいさんの空き地(瀬尾夏美)
落合博満への緊張感(鈴木忠平)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
161
今年も出ました。いろんな業界の75名、2021年のエッセイ集を毎夜少しずつ読んだ。鈴木忠平さん、ほしよりこさん、青木耕平さん、田中卓志さんが良かった。特に田中さん『最高の食事』はお母さまのことにほろっとさせられた(オチもあったけど)同じく母のことを綴った青木さんのは、ちょっと強烈(褒めてます)ではあるものの、本物の存在感に先輩だけでなく私もノックアウトされた感じ(笑)編集委員の角田さんの山本文緒さんを偲んだのも良かった。2022/09/11
ykmmr (^_^)
130
年末年始付近を狙い、予約するが、結局停滞。まあ、みなさん読みたいからね。いつもながら、作家さんから皇室に至るまで、沢山の職業ジャンルの方の『随筆』が纏められている。コロナ禍の中で、周囲の方への「大切さ」や『想い』、大切な方との『別れ』をテーマとして、描いている文章が多い。2023/02/26
sayuri
67
2021年に新聞や雑誌等の媒体に発表された中から厳選した錚々たるメンバーによるエッセイ集。お気に入りはいくつもあるけれど、先日、田中卓志さんと他界されたお母様を特集した番組を視聴したばかりだった事もあり田中さんの『最高の食事』でまたも涙腺崩壊。他には夏井いつきさんの『悪態俳句のススメ』はピリリと毒が効いていて面白い。佐々涼子さんの『この世の通路』は身体の不思議に驚愕。三浦しをんさんの『忘れがたきご亭主』はひたすら可笑しい。山本文緒さんとのエピソードを綴った角田光代さんの『それは私の夢だった』もとても好き。2022/09/30
ひさか
53
2022年8月光村図書刊。2021年に発表されたエッセイ75編を収録。いつもながらの多彩さが楽しい。コロナ禍の中のエッセイばかりなのだが、日常的なお話が多い。いつの間にかコロナ禍も日常に組み込まれたんだと再確認しました。2022/12/08
まあか
49
エッセイって、あんまり読んだことがなかったので、とても新鮮だった。読みやすい。そして、どれもこれもがおもしろい。お気に入りは、寮美千代さんと、万城目学さん。色んな人の、色んな言葉が知れて、エッセイ集の良さを知りました。毎年のお楽しみが増えたナ♡2023/07/27