内容説明
思いがけず言葉を話せるようになった、いぬのジョン。そんなジョンがラジオのDJとなって、にんげんたちに語りかけていく。―さあ、DJジョンのラジオ放送がはじまります。「飛ぶ教室」の人気連載が新エピソードを加えて、単行本化。
著者等紹介
斉藤倫[サイトウリン]
1969年生まれ。詩人。2004年、詩集『手をふる手をふる』(あざみ書房)でデビュー。2014年『どろぼうのどろぼん』(福音館書店)で日本児童文学者協会新人賞、小学館児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
70
やっぱり読んでよかった。Twitterにこの本の情報が流れてきて、表紙を見て、これだ!って思ったんです。気がついたら、インターネットで注文していました。届いた表紙がキラキラしていて、ちょっと早いクリスマスプレゼントのようです。もちろん、物語も美しいんです。この1年の汚れた心を洗い流してくれたように、ピュアな気持ちにさせてくれました。子供のものだけじゃないぞ、大人はもっと楽しめるだと、声を大きくして言います。最後にクリハラタカシさんのイラストも素敵なんです。何度も読み返したいと思います。2019/12/11
seacalf
67
ラジオから『こんばんわん』不思議な機械のおかげで人の言葉を話せるようになった犬のジョンがDJとなって語りだす。大好きな詩人の斉藤倫さんが紡いでくれる文章は柔らかく、そしてわかりやすい。普段我々が気付かない視点を沢山持っていて、小さな驚きで楽しませてくれる。この世に横たわる切なさに、優しさで真っ向から立ち向かう。ユーモアもたっぷりあって、安心して身を委ねるように読書が楽しめる。優しさがいっぱいつまった話にとてもほっこり。この本をプレゼントされたら、うっかり相手を好きになっちゃいそうな、それくらい素敵なお話。2020/12/18
papapapapal
41
こんばんわん。犬のDJジョンがお届けするラジオ番組、「レディオ ワン」のお時間です。 子ども向けのひらがなが多い文章はテンポが良く、どこか詩的で、美しい光景を思い描かされる。かわいくて、可笑しくて、でもちょっと切なくて。ワン好きにはたまらない一冊。内容は中高生向きかな?2020/06/16
東谷くまみ
36
いやー泣けた、泣いちゃったよ。途中まではどうしよう、すずも火曜日の夜中レディオワンでDJやってたら…とニヤニヤしていたけど三話目からはもう…😭すずも年に二回くらい寝ている時に悲しげに高く細い声でクゥーンと泣く。家に来た時よりだいぶ減ったけど、きっと前の飼い主さんとお別れした時の夢をみてるんだなと思うと切なくて。ネットで知り合ったすずとうちの家族。言葉は聞こえなかったけど、その表情は「待ってるよ」だった。いつものおトボケ顔で笑。溢れでる大事な思いを伝えたくて今日も私はすずに話しかける。→2020/08/07
Shoko
33
「みなさん、こんばんわん。月曜、夜9時。〈レディオ ワン〉の時間です。今夜も、ぼく、DJジョンがお送りします。」犬の言葉を人間の言葉に翻訳して音声として出すことができる機械を得て、ラジオのDJを務める犬のジョンの身の回りで起こる日々のあれこれ。人間の言葉を話したい犬というと、思い出すのは『レインコートを着た犬』のジャンゴだけれど、こちらのジョンはラジオを通して、本当にリスナーに語りかけてくれます。プロデューサーなどラジオ局のスタッフ以外には秘密のDJ業。飼い主にも内緒です。→2021/09/07
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