内容説明
卒業式を目前に控えたある高校で、生徒が窓から落ちるという事件が起こった。落ちたのは卒業生代表の予定だった生徒、常磐星藍。誰からも好かれ、品行方正で有名だった彼女は、周りに合わせていることで自分の顔が見えなくなる「青年期失顔症」だったのではないかという疑惑が浮上する。後輩の朝葉と聖は事件の真相を調べはじめるが、そこには思いもよらない秘密が隠されていて…。
著者等紹介
丸井とまと[マルイトマト]
食関連のデザイナーとして働きながら、日々執筆中。『青春ゲシュタルト崩壊』で、第5回野いちご大賞・大賞を受賞。現在は小説サイト「野いちご」にて、活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かな
31
前作のまごうことなき続編だった。そして何故、4年もたった今続編なのか不思議だったが、この6月に実写映画化ということで、なるほどなぁと。一応、この本単体でも読めると裏表紙に小さく書いてあったが、是非とも前作込みで読んだ方が青年期失顔症と言う架空の病気がどういうものなのか、理解が深まると同時にこの本の良さがわかると思います。前作、今作込みでの「青春ゲシュタルト崩壊」なのだと思う。ネタばれになるので多くは語れないのですが、この本を読んで主人公に共感する人、そして救われる人、何気に多いんじゃないかと思います。2025/06/05
早々
3
ライトな感じだし、ミステリーとしてもイマイチ面白さに欠けてるのが正直な感想。 中高生にはいいかもね。2025/07/04
perseus27
3
続編ではあるものの、この本単体でも読めるということと、装画が雪下まゆさんということ(というよりほぼこちらが理由)で手に取り読んでみました。 「青年期失顔症」という架空の病気の設定が面白いが、その設定があんまり活きてないなぁとも思った。 前作読んでないからそのあたりはよくわからんが。 青春っていいもんです。2025/05/23
ムーミンママ
2
青年期失顔症という架空の病気のお話しだけど、周りが気になり過ぎて、自分を失ってしまう。うんうん。思春期は悩むよね。と思いながら読みました。 あさひな君とあさかのやり取りにキュンキュンしながら、青春時代を懐かしく思い返しました。 現実では顔が見えなくなる人はいないかもしれなけど、 大人になっても、自分らしくいきられなくて、かつ長い月日が自分がわからない状態で生きている人も多くて、そんな人は失顔症の代わりに、違う病気や人生の苦しさを感じている。2025/06/22
dokusho_st
1
作品自体は前作の後の物語としてしっかり成り立っていたと思います。ただ、前作ほどの胸打たれる言葉であったり背中を押されるといったものがなく、少し物足りない感じもしました。2025/04/28
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