内容説明
「君を苦しめるどんなことからも、守ってあげたかった」クラスにうまく馴染めない冬香にとって、幼なじみのハルはかけがえのない存在。何度も冬香を救ってくれる彼は、ある日、信じられないことを口にする。「俺、冬香の心が読めるんだ」怖くなった冬香はハルの手を振り払って―ハルは姿を消してしまう。数年後、再会した彼は昔とかわらない笑顔で、みんなの人気者だった。だけど彼が抱えていたものは、とてつもなく残酷で―。次々と明かされていく、胸が張り裂けるほど切ない過去。傷を抱え、もがきながら手繰り寄せた真実が、最後に奇跡となって降り注ぐ。
著者等紹介
春田モカ[ハルタモカ]
埼玉県出身。2007年、デビュー。2014年に『呉服屋の若旦那に恋しました』で第2回ベリーズ文庫大賞の最優秀賞を受賞し、文庫化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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