内容説明
高校生の詩春には、人が涙を流した回数が見えるという不思議な力がある。5年前のある事件以来、その力が身に付いた。日々泣いた回数が増えていく友達とちがい、無愛想なクラスメイトの吉木の数字だけは「1」のまま。さらに、なぜか彼は詩春に厳しい言葉を投げつけてくる。戸惑う詩春だけど、吉木の言葉にゆさぶられ、だんだん彼の存在が大きくなっていって…。「君は、俺の光だ」お互いを大切だと思うのに、だからこそ近づけない。ふたりを繋ぐ切なすぎる過去と、運命にあらがう結末に、感動の物語。
著者等紹介
春田モカ[ハルタモカ]
埼玉県出身。2007年、デビュー。2014年に『呉服屋の若旦那に恋しました』で第2回ベリーズ文庫大賞の最優秀賞を受賞し、文庫化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いお
10
高校生の詩春には、人が涙を流した回数が見えるという不思議な力がある。ある出来事をきっかけに身についたその力に振り回されながら、大切な友達をなくさないように気をつけながら、高校生活を送る。周りの人は数百回の数字が浮かぶ中、クラスの男子吉木の数字は1。なぜか敵対心剥き出しの彼と思いもよらぬ運命を切り開く。2021/12/30
まめもやし3
3
涙の数の能力抜きで、犯罪被害者家族と加害者家族の恋愛(自殺だから犯罪者かどうかはわからないが)というカタチでも良かったのでは?2022/04/18
ゆい
1
★42022/05/11