「できる」と「できない」の間の人―脳は時間をさかのぼる

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「できる」と「できない」の間の人―脳は時間をさかのぼる

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  • サイズ 46判/ページ数 213p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794973085
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「たはは…まっ、そんなこともあるよね」って現実を踏みしめて、爽やかに、軽やかに、明日へズンズン歩いていく日記がたまらない。つられて元気になっちゃう。たはは。
──帯文・岸田奈美(作家)

病気や怪我、老いなどで「できていたことができなくなる」ことがある。誰もが、できるとできないの間で迷ったり、不安を感じたりしながら生きている。でも大丈夫。困りごとは人に伝えて、周りに助けてもらえばいい。
突然発症したレビー小体病という「誤作動する脳」を抱え、長いトンネルから這い出てきた著者が、老い、認知症、そしてコロナ禍と向き合い悪戦苦闘する日々を綴ったエッセイ集。心配しないで。未来はきっと、そんなに悪くない。

「コロナみたいな、どうにもならないものに振り回され、理不尽なことがいっぱい起こる社会の中で、みんな、それぞれに必死で生きている。人間は、弱くてちっぽけだけど、それぞれが、かけがえのない、大切な人なんだ。間違いなくそうなんだよと、私は、言葉にして伝えたかった。弱っている人にも弱っている自分にも」(「はじめに」より)

【目次】
1 コロナ時間とできない私
2 会いたい。会いたい。会いたい。
3 形を失った時間
4 ゴルゴ13とモンローの間
5 「きれい」と言われたい
6 最後に知る秘密
7 バナナの教え
8 強くはなれない
9 「確かさ」のない世界
10 おしゃべりな植物
11 幻視と幽霊
12 母の舌
13 死語と記憶とビンテージ
14 ずぼらの達人
15 育児がつらかった頃
16 永遠の初心者
17 認知症って何なのよ
18 見えない未来を生きていく
19 終わらない私の宿題
付録 認知症のある人が社会に居場所を取り戻すための3つの提言

内容説明

老いや認知症で「できないこと」が増えていっても大丈夫。笑って読めて、ちょっとほっとする、脳の困りごととケアをめぐるエッセイ集。

目次

1(コロナ時間とできない私;会いたい。会いたい。会いたい。;形を失った時間;ゴルゴ13とモンローの間;「きれい」と言われたい;最後に知る秘密)
2(バナナの教え;強くはなれない;「確かさ」のない世界;おしゃべりな植物;幻視と幽霊;母の舌;死語と記憶とビンテージ)
3(ずぼらの達人;育児がつらかった頃;永遠の初心者;認知症って何なのよ;見えない未来を生きていく;終わらない私の宿題)

著者等紹介

樋口直美[ヒグチナオミ]
文筆家。レビー小体病当事者。50歳でレビー小体型認知症と診断され、多様な脳機能障害、幻覚、嗅覚障害、自律神経症状などがあるが、思考力は保たれ執筆活動を続けている。2015年にブックマン社から出た『私の脳で起こったこと』で日本医学ジャーナリスト協会賞優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とよぽん

57
樋口直美さんという方を知った。タイトルに引っかかるものを感じて。認知症についての自分の認識というか理解というか、とらえ方が一変した。著者は50歳のとき、レビ-小体型認知症と診断され、記憶というものがどんどん抜け落ちて今日が何月何日か、今の季節、観た映画のストーリーなど、あらゆることが確かさを失って気持ちが落ち込む。私は認知症にはいくつかの型があることも知らず、普通の人と違って判断や行動に危うさのある人という認識だった。それが根本から違うということがわかった。樋口さんありがとう。これからも書き続けて。2022/12/04

37
ただレビー小体型認知症を患っているだけの(語弊がありそうだが)、優しいひとのとにかく優しい文章たち。15章(育児がつらかった頃)を電車で涙ぐみながら読み、家に帰って妻に読ませ、また自分でも読み返した。付録の最後もまた良い。「どうか積極的に見つけ出してほしい。老いていくことの豊かさ、不思議さ。衰えていくことのおもしろさ。認知症のある人の世界の美しさ、自由さ、新しい価値観を。そしてそれを伝えてほしい。」2023/10/11

パフちゃん@かのん変更

32
レビー小体型認知症。診断されたころは余命8年と言われたが、今はこの病気自体で短命になることはないらしい。症状は幻視や錯視が多い。パッと消えたり、壁を通り抜けていくから本物でないと分かる。一番大事なのは自分だよ。自分が楽しいと思うことを続けていこう。ずーんと落ち込んだ時は笑う!認知症は個人差が大きい。多すぎる薬を減らす。興奮や暴言暴力の起きそうな薬をやめる。信頼関係を築くことに全力を尽くす。などなど・・2023/03/12

Rie【顔姫 ξ(✿ ❛‿❛)ξ】

32
50歳でレビー小体型認知症と診断された著者によるエッセイ。日経新聞の「健康な人が病気を抱える人に共感することは難しい。偽善的な感じもする。だが認知症を患う著者のエピソードには、誰もがうなずきたくなるだろう」という書評をみて手に取った。「できる」と「できない」の間の人、というタイトルも秀逸だと思った。認知症と診断された途端に全てが「できない」と烙印を押されるような扱いになるけれど、認知症はそのようにクリアなものではないこと、人間は誰しも「できる」と「できない」の間の人であり、なによりも「人と人の間」を生きる2022/07/18

Matoka

18
50才でレビー小体型認知症と診断された著者。そもそもその病気をあまり知らなかった。この病気に限らず長寿社会で生きる全ての人への優しい応援歌のような一冊。 「誰の手も借りずに歯を食いしばってがんばるのは、自立ではなく孤立だ」という言葉と、癌と生きる暮らしを語る樹木希林さんの言葉の引用で「それでもズーンと落ち込むことがある。そういうときは、笑うの。笑うの。笑うの。そしてちょっと自分の頭をなでるの。そうすると井戸じゃないけど、だんだん水がこみあげてくる」という言葉がささった。宝物にしよう。2023/01/29

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