出版社内容情報
学校の高嶺の花、花井紗子が自宅の浴槽で死んだ。紗子のことが世界でいちばん大好きだった幼馴染・羽島侑は、“自殺“という彼女の死因に納得できず、紗子との共通の友人であった瀬名小春と共にその理由を探っていく。しかし、完璧だったはずの紗子にも、ある歪んだ一面があることを知って…!?普通(・・)じゃ(・・)ない(・・)のは自分だけじゃなかった。上っ面だった友人関係が壊れて、でも、だからこそはじめて知れた大切な人のこと。普通じゃない、痛くて青い物語。
内容説明
知っているようで知らなかった君のこと。それでも君が好きだった―。学校の高嶺の花、花井紗子が自宅の浴槽で死んだ。紗子のことが世界でいちばん大好きだった幼馴染・羽島侑は、“自殺”という彼女の死因に納得できず、紗子との共通の友人であった瀬名小春と共にその理由を探っていく。しかし、完璧だったはずの紗子にも、ある歪んだ一面があることを知って…!?普通じゃないのは自分だけじゃなかった。上っ面だった友人関係が壊れて、でも、だからこそはじめて知れた大切な人のこと。普通じゃない、痛くて青い物語。
著者等紹介
此見えこ[コノミエコ]
『きみが明日、この世界から消える前に』でエブリスタ小説大賞×スターツ出版文庫大賞の大賞を受賞し書籍化デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
D
32
執着と青春時代特有の焦り、死への欲望。完璧な少女妙子の死の真相を解き明かす。ある意味で無責任でそれでいて救済の物語と思った。2025/05/04
よっち
25
自宅の浴槽で死んだ学校の高嶺の花だった花井紗子。彼女の死に納得がいかない幼馴染の羽島侑が、彼女の親友だった瀬名小春と共にその理由を探る青春ミステリ。毎日好きなことをやっていて楽しそうに生きていたはずの紗子の死は本当に自殺なのか。執着しながらも自らの想いを封じ込めていた侑、純粋に紗子に好意を抱いていた小春。自分の価値を見出せなくなっていった紗子の心境が何とも切なくて、彼女を挟んでどこか友好的でなかった2人でしたが、かけがえのない存在がいなくなってしまったからこそ、分かりあえる存在がいることが救いでしたね…。2025/06/05
羊山羊
16
ちょうど読み味で思い出したのは、杉井光氏「神様のメモ帳」だろうか。あの本の探偵たちの明るいかけ合のない、ラストの重苦しい読み味を延々と楽しめる1冊。本著は、自殺してしまった少女石井紗子の死の真相を知るべく、彼女に片思いしていた羽島侑、紗子の友人の瀬名小春が独自に調査をする青春ミステリーだ。学校と、学校から持ち帰った結果を親に見せる家庭が全てであった、あの頃を思い出した。大人であれば、こんな悩みで、と冷笑する主題だけど、→2025/06/28
サキイカスルメ
14
学校の高嶺の花、花井紗子。死んでしまった彼女のことが世界でいちばん大好きな2人が、なぜ彼女は死んだのかという理由に迫っていくお話。自分の価値、それが誰よりも信じられない女の子が希望を見出した先、やるせなさはあるものの納得しました。登場人物の中で最も覚悟が決まっている小春が好きで、彼女の純粋な好意、真っ直ぐな想いが救いになったところ良かったです。紗子という女の子にとって、これが1番幸せな結末だったというのも彼女には救いと希望の終わり方だったのも理解できたから、ラストシーンをとても爽やかに感じました。2025/05/13
栗山いなり
9
一人の少女の死の真相に二人の男女が迫っていく物語。いや、この物語ぶっちゃけ軽いホラー小説だったぞ…。アンチ青春小説としては中々の完成度だったと思うけど結構怖かった。読み終えた後体が震えてたもんね2025/05/08
-
- 電子書籍
- 激辛お嬢さまは自分を罰したい 分冊版(…
-
- 和書
- シルエット 角川文庫