出版社内容情報
学校の高嶺の花、花井紗子が自宅の浴槽で死んだ。紗子のことが世界でいちばん大好きだった幼馴染・羽島侑は、“自殺“という彼女の死因に納得できず、紗子との共通の友人であった瀬名小春と共にその理由を探っていく。しかし、完璧だったはずの紗子にも、ある歪んだ一面があることを知って…!?普通(・・)じゃ(・・)ない(・・)のは自分だけじゃなかった。上っ面だった友人関係が壊れて、でも、だからこそはじめて知れた大切な人のこと。普通じゃない、痛くて青い物語。
内容説明
知っているようで知らなかった君のこと。それでも君が好きだった―。学校の高嶺の花、花井紗子が自宅の浴槽で死んだ。紗子のことが世界でいちばん大好きだった幼馴染・羽島侑は、“自殺”という彼女の死因に納得できず、紗子との共通の友人であった瀬名小春と共にその理由を探っていく。しかし、完璧だったはずの紗子にも、ある歪んだ一面があることを知って…!?普通じゃないのは自分だけじゃなかった。上っ面だった友人関係が壊れて、でも、だからこそはじめて知れた大切な人のこと。普通じゃない、痛くて青い物語。
著者等紹介
此見えこ[コノミエコ]
『きみが明日、この世界から消える前に』でエブリスタ小説大賞×スターツ出版文庫大賞の大賞を受賞し書籍化デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
D
30
執着と青春時代特有の焦り、死への欲望。完璧な少女妙子の死の真相を解き明かす。ある意味で無責任でそれでいて救済の物語と思った。2025/05/04
サキイカスルメ
12
学校の高嶺の花、花井紗子。死んでしまった彼女のことが世界でいちばん大好きな2人が、なぜ彼女は死んだのかという理由に迫っていくお話。自分の価値、それが誰よりも信じられない女の子が希望を見出した先、やるせなさはあるものの納得しました。登場人物の中で最も覚悟が決まっている小春が好きで、彼女の純粋な好意、真っ直ぐな想いが救いになったところ良かったです。紗子という女の子にとって、これが1番幸せな結末だったというのも彼女には救いと希望の終わり方だったのも理解できたから、ラストシーンをとても爽やかに感じました。2025/05/13
栗山いなり
8
一人の少女の死の真相に二人の男女が迫っていく物語。いや、この物語ぶっちゃけ軽いホラー小説だったぞ…。アンチ青春小説としては中々の完成度だったと思うけど結構怖かった。読み終えた後体が震えてたもんね2025/05/08
卯月ゆう
2
恋とか愛とか、どう表現することが正解なのか分からない感情たち。 思春期相応のごちゃ混ぜ感情にドキドキしながら読み続けました。 何気ない日常の言葉が伏線の綾になっていて、とても切なかった。 それでいて、この綺麗な終わり方。 完成度が高いです2025/05/14
なにがし
2
全員狂っていた。共存が求められる世の中で生きづらく、必死にもがいていた。そんな様子が丁寧に表現されていて、同じように苦しくなった。完璧な彼女の不可解な死の真相がじわじわと明かされていく様子が良かった。侑と小春は全く別の考えを持ち、紗子を見ていて、接し方もまるで真逆でそんな対比が面白いなぁと。それぞれの性癖を持ったふたりは、生きづらいことも多いだろうけど共に『好き』だったものを共有して、これからは同志として前に進み、生涯を全うしてほしい。紗子が最後に残した絵を見つけたときのふたりの様子にじんわり涙が出た。2025/04/30
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