内容説明
巫女の血を引く少女・律は母を亡くし、引き取られた妓楼で疎まれ虐げられていた。ある日、律は楼主の言いつけで、国の守り神である龍神への生贄に選ばれる。流行り病を鎮め、民を救うためならと死を覚悟し、湖に身を捧げる律。しかし、彼女の目の前に現れたのは美しい龍神・水羽だった。「ずっとあなたに会いたかった」と、生贄ではなく花嫁として水羽から大切に迎えられて…。優しく寄り添ってくれる水羽に最初は戸惑う律だったが、次第に心を開き、水羽の隣に自分の居場所を見つけていく。
著者等紹介
野月よひら[ノズキヨヒラ]
第2回野いちごジュニア文庫大賞大賞受賞作『見えちゃうなんて、きいてません!』で単著デビュー(スターツ出版)。恋愛からファンタジー、青春、ホラーまで幅広いジャンルで執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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なみ
18
母親を亡くし、引き取られた妓楼で虐げられていた律は、生贄として湖へと身を捧げることに。 しかし、そこで出会った龍神の水羽は、律を花嫁として溺愛する。 自分を犠牲にしてでも、相手を助けたいと思い合う律と水羽の関係性が美しかったです。 同時に危うさも感じていましたが、水羽の愛をしっかりと受け止められるように変わっていく律の姿を見て、安心して本を閉じることができました。ずっと幸せでいてほしい! 色々なところから優しさが感じられる、とても素敵な作品でした。2023/07/05
ショートケーキ有倉
1
律が救われてよかった。 水羽、かっこよすぎ。 2025/02/03