出版社内容情報
高2の色葉は裕福な家で育ち、妹は天才ピアニスト。学校ではみんなから頼られる優等生だが、毎晩のように家を出て夜の街へと向かってしまう。誰にも言えない息苦しさから逃げるように――。そんなある夜、同じクラスの瓦井睦と家出中に偶然出会う。学校でも浮いた存在の彼と隠れて会ううち、色葉は次第に“いい子”を演じていた自分に気づく。家にも学校にも居場所がない色葉に、睦は「苦しかったら逃げたらいい」と背中を押してくれて――。
内容説明
高2の色葉は裕福な家で育ち、妹は天才ピアニスト。学校ではみんなから頼られる優等生だが、毎晩のように家を出て夜の街へと向かってしまう。誰にも言えない息苦しさから逃げるように―。そんなある夜、同じクラスの瓦井睦と家出中に偶然出会う。学校でも浮いた存在の彼と隠れて会ううち、色葉は次第に“いい子”を演じていた自分に気づく。家にも学校にも居場所がない色葉に、睦は「苦しかったら逃げたらいい」と背中を押してくれて―。
著者等紹介
音はつき[オトハツキ]
2020年「未だ青い僕たちは」で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
彩灯尋
13
現実から逃げるように夜の街を徘徊する家出癖のある少女が、何でも素直に正直に伝えてしまう彼と出会うストーリー。大きく世界を変えることはできないけど、自分の周りから少しずつ変えていくことはできるのかもしれないと前向きに思える内容で良かった。逃げるのは悪いことじゃない。2023/12/31
桜葵
11
読了。 めちゃ良かったです。 妹は優等生で学校では皆から頼られる優等生だが、だれにも言えない行き苦しさから逃げるように毎晩のように家を出て夜の街へ向かっている少女の物語。 最初の方は「良い子」を演じていて読んでいて少し胸が痛かったですがクラスメイトの瓦井君と関わっていくごとにどんどん本当の自分を見つけられていっている姿は感動ですね。瓦井君かっこいい。 今作も素晴らしかったです。 音はつき先生の作品は最高や...。2022/12/15
栗山いなり
7
夜の街へ出る癖がある高校生の色葉と同じクラスの瓦井との交流を中心に描かれる青春小説。自分を押さえ込みがちだった少女が様々な出会いや出来事を通じて少しずつ少しずつ変わっていく様を描いた正統派の青春ラブストーリーだった2023/01/01
ジャム
5
面白かったです。 なんとも言えない心のモヤモヤが消えたような気がする。今回も非常に共感できる内容だったな〜。 自分を大切にする、そんな物語のように感じました。 私にも妹がいるので、彩葉ちゃんの気持ちなんだか分かるよう気がするなー。睦の行動、言葉で少しずつ自分と向き合い、内面的な成長をする彩葉がとても良かった! 「逃げるのは悪いことじゃない!」本当にその通りだなと思う、逃げも選択肢の一つ! 心理学の授業でも聞いたことあるな、「本当に辛いとき逃げることは間違いじゃない、正しい行動だ」と。 綾華だけは嫌いだわ。2022/12/17
Nori
4
家でも学校でもいい子であり続けた主人公の女子高生が真っ直ぐに生き過ぎる同級生の男子と出会うことで少しずつ変わっていく物語。個人的には、劇的に人生がよくならなかったり、ストレートな恋物語にならなかったのがとても好きです。2024/05/28
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- 電子書籍
- サンデー毎日2023年5/21号