内容説明
―なんてきれいに空を跳ぶんだろう。高1の遠子は、陸上部の彼方を見た瞬間、恋に落ちてしまう。けれど彼は、親友・遥の片思いの相手だった…。人付き合いが苦手な遠子にとって、遥は誰よりも大事な友達。誰にも告げぬままひっそりと彼への恋心を封印する。しかし偶然、彼方と席が隣になり仲良くなったのをきっかけに、遥との友情にヒビが入ってしまう。我慢するほど溢れていく彼方への想いは止まらなくて…。ヒット作『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』第二弾、待望の文庫化!
著者等紹介
汐見夏衛[シオミナツエ]
鹿児島県出身、愛知県在住。2016年『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』でデビュー。2017年野いちご大賞を受賞した『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』がシリーズ累計20万部を超える大ヒットに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さてさて
115
『遥は私の大切な人』、『彼方くんは遥の好きな人』という身近な二人への想いの狭間に思い悩む主人公の遠子。そんな遠子の胸の内が赤裸々に綴られていくこの作品にはど真ん中の青春を生きる高校生たちの物語が描かれていました。青春の煌めきに永年眠っていた感情が呼び起こされるこの作品。読後すぐにでも次に続く続編を読まなければ気が収まらなくもなるこの作品。“恋をとるか、友情をとるか。とても難しい問題ですし、しかも正解はないと思います”とおっしゃる汐見夏衛さんが描かれるその結末に、どこまでも胸が熱くなる素晴らしい作品でした。2025/11/11
SOHSA
25
《kindle unlimited》青春小説を読むと遠い昔の学生時代を思い出す。あの頃、おそらく私にもきらきらと輝いた或いはずっしりと重く苦しい時間があった。それでも過ぎてしまえばどれも遠く懐かしい。人間関係はやはり難しい。友だちはいても親友と呼べるまでの友人はいなかった自分自身も確かに周りの様子を窺いながら、ただ平穏にと過ごしていたようにも思う。この作品の登場人物たちのように真っ直ぐにはとてもいられなかった。それでもやはりあの頃は一抹の輝きを誰もが放っていた時代だった。本書はそれを思い出させてくれた。2023/11/28
海 フリーレンです。^^。双子2人とペア画中ー!@復活したよー!
16
夜が明けたらいちばんに君に会いにいくにかいてましたよ!2025/01/31
彩
11
友情と恋愛のお話です。 遠子は、彼方のことが好き。でも、遥(親友)が彼方を好きだから応援してあげたい。どちらの気持ちもよくわかる気がしました。恋愛と友情。どちらも大切で諦めるのは難しい。私は恋愛と友情どちらを選んでも自分が悩んで決めたことなら正解だと思います。こっちを選んだから間違っている。親友のために私は恋愛を諦めないといけない。なんてことはないと思います。でも、自分が決めたことがこれからの人との関係を左右するので、自分の本音と向き合って、人と上手く関わっていくことが大切だと思いました。2023/06/22
瑠花
10
とても優しいけど力強く進むストーリーです。 恋と友情。どちらを選ぶか… すごく難しい選択。どちらにせよきっと 関係にヒビが入る。そこからどう修復するのか 人との関係を大切にしていきたいです。2023/04/06




