出版社内容情報
日本の気候は、四季の変化があり、国土の北と南、太平洋側と日本海側で異なります。また、日本の地形は山がちで平野が少ないという特徴があります。
「現地取材! 日本の国土と人々のくらし」は、このような異なる日本の自然条件のなかで、人々がどのように適応してくらしているのかを解説した、小学校の社会科の教科書にも対応している学習資料のシリーズです。
第7巻では、鹿児島県の桜島と笠野原を例として、日本の火山周辺に住む人々のくらしを解説しています。シラス台地の特徴、火山噴火に対する町や人々の備え、気候や地形をいかした漁業と農業、景観を利用した観光業などを、現地での取材をもとに充実な地図や図版、データ資料とあわせて紹介しています。
目次
1 鹿児島県の気候と地形(活火山はどこにある?;大むかしの大噴火が鹿児島の大地と海をつくった?;シラス台地の特徴は?;笠野原とほかの台地をくらべてみよう)
2 鹿児島湾の生きもの(火山ガスの噴出孔のそばでくらす生きものとは?;火山は最強のクリエイター;インタビュー 火山の研究は面白い 地質調査総合センター活断層・火山研究部門 下司信夫さん)
3 桜島・笠野原のくらし(桜島の家のくふうとは?;インタビュー 降灰の影響は少なくなりました 株式会社東条設計代表取締役 東條正博さん ほか)
4 桜島・笠原野の産業(活火山をいかした桜島の産業とは?;インタビュー 火山の魅力を体験できる桜島 ほか)
5笠野原の歴史(笠野原が一大農業地帯になった理由)
著者等紹介
長谷川直子[ハセガワナオコ]
お茶の水女子大学文教育学部人文科学科地理学コース准教授。研究のかたわら、地理学のおもしろさを伝えるべく活動中
山本健太[ヤマモトケンタ]
國學院大學経済学部経済学科教授。地域の伝統や文化と、経済や産業の関係について研究をしている
宇根寛[ウネヒロシ]
明治大学、早稲田大学、日本大学、青山学院大学、お茶の水女子大学非常勤講師。国土地理院地理地殻活動研究センター長などをつとめたのち、現職。専門は地形(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。