内容説明
妹の死から幸せを遠ざけ、後悔しない選択にこだわってきた透。しかし思わずこぼれた自分らしくない一言で、そんな人生が一変する。「一目惚れ、しました」告白の相手・咲葵との日々は、幸せに満ちていた。妹への罪悪感を抱えつつ、彼女のおかげで変わっていく透だったが…。「―もしも、この世界にタイムリミットがあるって言ったら、どうする?」真実を知るとき、究極の選択を前に透が出す答えとは…?後悔を抱える2人の、儚くも美しい、ひと夏の恋―。
著者等紹介
冬野夜空[フユノヨゾラ]
10代から執筆活動を続け、大学在学中の2019年『満月の夜に君を見つける』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
62
キュンとするようなひと夏の純愛の物語でした。理想の幸せと悲痛の運命が絡み合う中で、残酷に幸せを美化している印象を受けます。選ぶことが多いけれど、選ばなかったことがどうなるのか気になって仕方ありません。2021/08/14
オセロ
36
想像していた内容とは違いましたが面白かったです。特に物語の真相が明らかになってから一気に引き込まれてました。ハッピーエンドで終わってなにより。2022/08/03
藤@低浮上
23
ちょっと感動するようなストーリーだった。 猜疑こうなるの!?とびっくりする展開だったが、楽しんで読めた。2023/03/12
本屋びと
19
この作者さん、前の作品が売り場で大展開されてて内容も面白かったから、こっちも読んでみた。ただ、うーん。ちょっとSF設定が極端というか、全部うまくいきすぎなのは、白けちゃうというか、ハッピーエンドと言えるのかな……。前に読んだ『Hello,Hello and Hello』みたいなビターな終わり方のほうが、切なさとかカタルシスが残る気がするなー。セリフも、キミスイっぽかった前作のほうが好みかな。。。辛口ですみません!!期待が大きすぎたのかも。2020/12/17
秀玉
16
読み終えて感動が萎んでいく。着想は良いと思う。夢の中での出来事を変えていく内容は多々あるが。最後でおかしくなった。つじつまが合わない。ファンタジーは大好きで、最終まで楽しく読んでいた。夢が終わり現実へ、そこのシーンはなぜそうなるのか。起きたことの変わり方が繋がらないと感じている。起きた事実(交通事故)が変わるとき、なるほど、こうきたかと思えない。見えない誰かが助けに入ったのを感じたとか、次は病院を退院する日にうつり、妹の登場も描かれないし、何か忘れている自分とか、この描き方は上手くないと思う。残念な作品。2025/05/10