内容説明
『わたし、支配人ですから』―街の小さな映画館を営む美女・かすみさん。突然無職になった呼人は、清楚な出で立ちの彼女に誘われ『名画座オリオン』で働くことになる。普段はおっとりした性格の彼女だけど、映画のことになるとたちまち豹変!?映画とお客さんにまつわる秘密を、興奮まじりで饒舌に解き明かし、それはまるで名探偵のよう。映画館に持ち込まれる日常の謎を解かずにはいられないかすみさんに、呼人は今日も振り回されて…。
著者等紹介
騎月孝弘[キズキタカヒロ]
2017年11月『きみと見つめる、はじまりの景色』でエブリスタ×スターツ出版文庫賞部門賞受賞、18年4月同作でスターツ出版文庫よりデビュー。『太陽と月の図書室』で第11回天竜文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しぇん
22
上京して二ヶ月で勤めていた会社が倒産してしまった主人公が、偶々拾われたミニシアターでバイトしながら、美人館長とささやかな謎を解いていく話でした。基本的に優しい話ばかりで、ほっとした気分で読めたのが良かったですし、所々でる映画の蘊蓄も面白くて良かったです。紹介されたサウンドオブミュージックなど時間が合えば見てみたいなと思わせてくれ2020/03/30
なな
18
映画に纏わる日常謎解きものでした。今は時間があったら読書にあてますが、映画も見始めたら嵌りそうです。かすみさん普段おっとりしていますが、映画のことになると変貌し饒舌になる。私も好きなことになると饒舌になることが実践済みなのでよくわかります。各章で紹介されてる映画で一番興味を惹かれたのが、サウンド・オブ・ミュージックです。私が小さい頃、両親がレンタルビデオで見せてくれたのが鮮烈に記憶に残っています。大人になった今見たら、どのように感じるのか、自分自身に興味津々です。2020/04/18
Moca
18
私の趣味は映画鑑賞なので、“映画”のことについて色々と勉強させていただきました。“映画”に関しての謎解きミステリーとして使われていることは結構興味深いことです。映画でも結構隠されたキーワードがあるとは思わなかったです。それで暗号を解読したり、事件の犯人を追い詰めていきながら映画を観ることは良いことです。有名な俳優さんや監督も出てきて、結構、映画鑑賞に関しての知識の参考になると思います。2020/03/07
ミャロ
10
映画館に来た人の悩みが映画とリンクし優しい解決になる物語。映画も小説も時間や空間、次元を越えられるだけでなく作り手の価値観も伝わってくる素晴らしいものだと再認識させられた。2020/05/24
sugar&salt
9
ホーム・アローンやハリーポッターシリーズは観たことあったけど、そんな矛盾点があったとは…全く気付かなかったし、今後観ても気付けないかも(・・;)支配人のかすみさんには秘密がまだありそうだし、呼人くんは就職活動をしているように思えないんだけど…。2020/08/29
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