内容説明
無気力に日々を生きている高校生の春子は、線路に落ちそうになった人を庇って命を落としてしまう。死後の世界で出会ったのは死神・薊。なんと春子は彼の手違いで殺されてしまったのだ。だが、生きることに執着のない春子。彼女はそのまま、この世に彷徨う死者を成仏させる死神の仕事を手伝うこととなり…。様々な死者の想いに触れた春子を待ち受ける運命とは―。感動のラストは圧巻!読後、きっとあなたの明日が生きる希望で満ち溢れる。「エブリスタ×スターツ出版文庫大賞」部門賞受賞作!
著者等紹介
葦永青[アシナガアオ]
『死にたがり春子さんが生まれ変わる日』にてエブリスタ小説大賞2018スターツ出版文庫大賞青春恋愛部門賞を受賞し、書籍化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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NOIR
17
能動的に死に向かう訳では無いけど、人生に無気力でいつ死んでも別に良いと思ってる。そんな主人公の春子さんが"死んでから"死神や死者と関わり始めるファンタジー小説。涙腺がマズイ事に、めっちゃ泣きました。死者の数だけ生きてきた物語が有って、生者と死者それぞれが抱く感情は優しさに満ちていてクスッと笑えるのに目からは涙が溢れ続けた。人は何で生まれて何の為に生きるのか。死ぬってどういう事なのか。漠然と頭の中にあるけれど、軽視しがちな事を教えてくれた物語でした。2019/07/01
めぐ
7
ファンタジーでもあり、死神お仕事小説でも恋愛小説でもあり、家族愛を描いたものでもあるという、軽く読める割には詰まっている少女小説感溢れる作品。小さい頃読んだ折原みとの『夢見るように愛したい』を思い出したりした。ライト文芸にしては小中学生の女子向けな印象が、懐かしさも手伝ってそこそこ楽しんで読んだ2022/07/05
Nori
0
死神の手違いにより、寿命よりかなり早く命を落とすことになってしまった春子さんが蘇るために手違いを起こした死神である薊とともに、心残りのある死者を成仏させる仕事を行っていく。それぞれの物語が素敵だったし、薊や春子さん自身の物語もすごくよかった。2021/09/12
ぶどう
0
今どきの女子が好きそうな話、面白かった。2020/11/13
やみぃ
0
生死について考えさせられるものでした。私自身も、命を軽く考えてしまってるな、と。
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