出版社内容情報
大椛馨都[オオナギケイト]
著・文・その他
内容説明
友人や家族に裏切られ、すべてに嫌気がさした高3の杏那。線路に身を投げ出そうとした彼女を寸前で救ったのは、卒業したはずの弘海。3つ年上の彼は、教育実習で母校に戻ってきたのだ。なにかと気遣ってくれる彼に、次第に杏那の心は解かれ、恋心を抱くように。けれど、ふたりの距離が近づくにつれ、弘海の瞳は哀しげに揺れて…。物語が進むにつれ明らかになる衝撃の真実。弘海の表情が意味するものとは―。揺るぎない愛が繋ぐ奇跡に、感涙必至!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starly
5
友人や家族に裏切られた主人公、杏那とあらすじではあるが、友人はどこから呼べて親しく踏み込むべきか…どこか強い線引きを意識してしまい壁を感じるようになってしまった主人公、杏那だったと思う。人間関係が難しく、悩み傷付き、疲れてしまった杏那。自殺する瀬戸際に阻止したのは卒業した先輩、弘海。一時は疎遠となったがこれをきっかけとし2人はまた接点。前になかった先輩に対する恋心。期待したり信じたりする事を諦めたのだが、もう1度誰かを信じようとする作品。2022/04/24
錫
2
クラスに馴染めない高校三年生の杏那。いろんなことが原因で電車に飛び込もうとしたところ、中学の頃親しくしていたイケメンな弘海先輩に助けられる。そして、弘海先輩はなんと教育実習生として杏那の前に現れる…というところから始まるお話。少女マンガ的展開で読みやすく、ちょっと謎もあってよかった。きぃちゃんみたいな後輩いたらいいよね。杏那ちゃんの心のガードが固くて、ちょっとヤキモキしたけど、それはそれで良し。キーワード早瀬神社。2023/01/21
margaret
1
忘れていた人を想う心を呼び起こしてくれる作品でした。スマートフォンの普及により簡単に人と繋がることができる現代、SNS上で告白をすることも多いようですが、大事なことは面と向かって伝えるべきだと私は思います。そういった意味でも、一途に人を想うことを教えてくれる素敵な作品です。2019/12/18
Nori
0
ラストがいまいち理解できなかったけど、きっと自分の読解力のなさが原因なんだと思う。ただ、考えうるかぎり一番のハッピーエンドではないのかなと。2022/01/29