出版社内容情報
?橋恵美［タカハシエミ］
著・文・その他
内容説明
修学旅行当日、クラスメイトを乗せたバスは事故に遭い、全員の命が奪われた。ただひとり、高熱で欠席した凛々子を除いて―。５年後、彼女の元に校舎の取り壊しを知らせる電話が。思い出の教室に行くと、なんと５年前の修学旅行前の世界にタイムリープする。どうやら、１日１回だけ当時に戻れるらしい。修学旅行までの９日間、事故を未然に防いで過去を変えようと奮闘する凛々子。そして迎えた最終日、彼女を待つ衝撃の結末とは！？「第３回スターツ出版文庫大賞」優秀賞受賞作！
著者等紹介
高橋恵美［タカハシエミ］
長く海外で生活するも日本語への思いが強く、執筆活動を始める。『昼休みが終わる前に。』にて第３回スターツ出版文庫大賞優秀賞を受賞し、作家デビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
NOIR
23
修学旅行のバス事故から五年。高熱で一人生き残った凛々子は1日に1度だけ、あの頃に戻れる。チャンスは旅行当日までの9日間。大切な人達を失った心の傷を抱えて、過去を変えようとする凛々子の姿が切ない。甘い恋愛模様は女性向けな印象を受けたけれど、物語に込められたメッセージ性がひしひしと伝わって来て目頭熱くしながら読みました。学校に行けば見知った顔が揃っていて、他愛の無い話をする"当たり前"な日々は無限じゃない。それはそのまま大人にも置き換えれるんじゃないかな。2019/03/11
starly
6
主人公、凛々子以外のクラスメイトが亡くなり喪失感を抱きながら大人になった彼女。通っていた校舎の取り壊しの連絡をもらい最後に教室を訪れたら皆が亡くなる前に戻れる現象が発生。そこから彼女は運命を変えようと9日間奮闘します。言葉で懸命に訴えるものの未来を変える事は大変でタイムリミットが近付いていく中彼女の必死さが増します。凛々子が皆としっかり向き合えた事で彼女の成長を感じました。2025/05/15
えあり
2
どうして？ 私をひとりにしないで… みんなとの別れは辛く、私は抜け殻のようだった。 大切な人の言葉や存在は偉大だ。 たったその言葉でこんなにも前向きになれるのか。 『ありがとう』 『さようなら』 前を向いて生きよう。 私も清々しい気持ちになった。 涙が流れた。 凛々子が笑顔になってよかった。 前向きになってよかった。 読み進めるとタイトルの意味もわかった。 予想外の展開だった。 実際に起きたら辛いだろう。 私だったら前向きになれるのだろうか？2019/03/12
わぴねむ
2
これは、「希望」と「共感」の物語。予想していたものとは違ったけど、せつなすぎて涙流しながら読んだ。てか唯人くん、いいやつすぎる2019/03/08
🌷march🌷
1
修学旅行の交通事故で、自分以外の生徒を失った凛々子。思い出の校舎をもうすぐ取り壊すため、凛々子はかつての教室へ向かう。すると、凛々子しか聞こえないチャイムが聞こえ、凛々子はみんなが生きていた時にタイムスリップをする。一日一回、これまで一度しか来ていないという設定の条件の中、凛々子は正しい行動ができるのか。凛々子を応援したくなる一冊です。
