内容説明
ずっと、わたしのそばにいて―。海の近くの小学校に通う6年生の福田悠海と中園紬は親友同士。家族にも似た同級生たちとともに、まだ見ぬ未来への希望に胸をふくらませていた。が、卒業間近の3月半ば、大地震が起きる。津波が辺り一帯を呑み込み、クラス内ではその日、風邪で欠席した紬だけが犠牲になってしまう。悲しみに暮れる悠海だったが、あるとき突然、うさぎの人形が悠海に話しかけてきた。「紬だよ」と…。奇跡が繋ぐ友情、命の尊さと儚さに誰もが涙する、櫻井千姫渾身の物語!
著者等紹介
櫻井千姫[サクライチヒメ]
デビュー作『天国までの49日間』(スターツ出版刊)は2008年に書き上げられ、第5回日本ケータイ小説大賞を受賞。現在はフリーライターとして活動する一方、新たな作品を生み出し続けている。最近は開運アドバイザーとしても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たっちゃん
20
震災って当たり前の生活を奪い、本当に怖いなと思いました。そして、こんなにも苦しんでいた…😢この本を読んで、日常を大切にしたいと思いました。ラストは良かったです。皆さんが幸せに生きられますように・・・。2020/11/26
BUNBUN
15
面白かったって言うと違った感じになってしまうけど、とてもいい話でした。震災と向き合うってことがどう言う事なのか考えさせられる作品でした。この人の書く話は本当に感動させられますね。 本当に素敵な物語でした。2018/10/31
Hana
13
【あらすじ】海の近くの小学校に住む悠海は、3.11の津波により親友を亡くす。悲しみに暮れる悠海だったが、うさぎの人形が「悠海だよ」としゃべりかけてきた。命の尊さ、儚さについて考えられる感動作。 【感想】あまり、感動できなかった。原因は、中盤の物語の進みが退屈だったからだと思う。難しいテーマで、よく考えられている作品だとは思うが、物語に魅力はあまり感じられなかった…話が出来すぎていたのも原因かも…2022/03/09
凍矢
10
凄く、現実的で、まるで、夢の中にいて、この世界に入り込んだ気持ちになりました。笑えないし、心の中で、ああ、こんなに大変なことがあったんだと、感じることしか出来ませんでしたが、とてもメッセージ性の高い作品だと思いました!2018/08/16
tokisaki
8
生きるとは過去が増えていくということ。 楽しいこと、悲しいこと、苦しいことがあるのも今生きているからなんですね。 良い作品でした。2018/09/08