内容説明
あるトラウマから、高１の美亜は男の子に触れることができない。人知れずそんな悩みを抱える中、ある日、兄の住むマンションの屋上で、“ウソツキ”と名乗る年上男に出会い、「魔法のチョコ」を渡される。それは辛いことや不安を軽くする、精神安定剤のような成分を含むという。その日以来、美亜は学校帰りに、謎の“ウソツキさん”のいる屋上を訪れ、次第に心を通わせていく。クールだけど、そこはかとなく優しい彼はいったい何者…！？ラスト、思いがけないその正体、彼の本当の想いを知った時、温かい涙が頬を伝うはず。
著者等紹介
麻沢奏［アサザワカナ］
２０１１年、イアム名義で『放課後図書室』にて第５回日本ケータイ小説大賞特別賞を受賞し書籍化（スターツ出版刊）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さおり
46
今の私が欲してるラブストーリーを、とネットで検索して見つけた本ですが、あらすじを見るに40の大人が読む本ではないかも、な感じ。で、本屋さんで見つけて著者紹介を見たら、私が大好きな「コーヒーに角砂糖の男」のイアムさんと同一人物じゃないですか！買わないわけにいきませんよねぇ。まぁ結果的に、予想通り40の大人が読む本ではないが、これも予想通りかなり私好みのお話でした。帯の「泣ける！」は10代限定だとしても、大人でも(と言うか、あの頃コバルト文庫とかが好きだった私たちは)楽しめる本だと思います。2018/07/16
凛
46
トラウマのせいで男性恐怖症のヒロインが、偶然出会った年上の青年との交流の中で、少しずつ変わっていく恋物語。ネコ、ウソツキさんと二人が呼び合う名前が可愛くて、二人の仲がちょっとずつ近づいていく様子に思わずどきどき。マンションの屋上で二人だけで過ごす時間は、ウソツキさんがくれる魔法のかかったチョコレートのように甘くて優しい。悩むネコの背中をそっと押してくれるようなウソツキさんの助言も良かったな。こんな恋をしてみたかったなあと思えるような、可愛い物語だった。たまにはこれくらい甘い話を読むのもいいな。2018/04/05
たっちゃん
29
めちゃめちゃ面白かったです！麻沢さんの本はとても読みやすいです！ウソツキさんのキャラ好き💗ハッピーエンドで良かったです！2021/07/31
Fiver
16
『傷つくくらいなら、信じない…』なのにやっぱり人間って信じたい生き物なんじゃないかなぁ…。武田鉄矢先生も言ってました。信じられぬと嘆くよりも人を信じて傷つく方がいい…って。自称、打たれ弱い私だけど、結構強いんだろうな…きっと…ほんとは…。チョコレートで餌付けされてる…一緒すぎて、笑いながら泣けました♬*ﾟ2018/03/13
sakadonohito
14
過去のトラウマから男性に触られる事を極度に嫌がる主人公、ある日マンションの屋上で出会った歳上の男性と話してるうちに……大人同士なら問題ないけど高校1年生と大学4年生だとギリギリアウトでは？と、脳内倫理観おじさんが物申してきて素直に読めなかった。この方の描く物語はいつも理解度が高く心強い女友達がいるので陰湿な展開とかなくて気楽に読めていいですね。2023/02/19
