内容説明
付き合いはじめて2年が経つ高校生の実結と修弥。気まずい雰囲気で別れたある日の放課後、修弥が交通事故に遭ってしまう。実結は突然の事故にパニックになるが、気がつくと同じ日の朝を迎えていた。何度も「同じ日」を繰り返す中、修弥の隠された事実が明らかになる。そして迎えた7日目。ふたりを待ち受けていたのは予想もしない結末だった。号泣必至の青春ストーリー!
著者等紹介
櫻いいよ[サクライイヨ]
2012年2月、『君が落とした青空』、2014年8月『交換ウソ日記』を発刊(共にスターツ出版刊)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむー
82
繰り返す同じ一日を描くリピートものが好物なのだけれど、それも味付け次第ということか。せつない系というには少々重すぎた感じですよ。『もうすこしです』。彼氏・修弥の事故死する雨の一日を繰り返す主人公・実結。変わらない結末に足掻きつづけ迎えた七度目に待つものは…。望まない終わりを変えるために足掻く展開というよりも、内向きで不安と後悔に埋め尽くされたような実結の気持ちの描写が延々続くので、大切なことに気づき前向きになる七日目になっても重さがぬぐいきれないままで残念。「私なんか」系女子のひとなら共感できるのかな?2016/04/20
茉莉花
56
実結にとってツイていなかった日。今月末で2年を迎える彼氏の修弥と不穏な空気で別れた日。そんな日に修弥はトラックに轢かれた…。実結の前で。 修弥の名前を呼び、修弥の元に走った。ショックが実結に走った瞬間、実結は同じ日を繰り返す。何度何度やり直しても修弥は事故に遭ってしまう。実結は必死に同じ日を繰り返すが…。実結は同じ日を繰り返すことで、実結自信と戦っていく。最後は涙なしでは読めない一冊。2022/03/14
dr2006
48
彼が交通事故に遭い死ぬ悪夢を見て目が覚めて、その一日を朝から繰り返し彼が死んだところでまた目が覚めて・という悪夢の一日を何度も繰り返す物語。夢の繰り返しは頻出のプロットだが、本作は登場人物の心情や周囲の事象が繰り返しの中で徐々に育っていく為退屈しない。主人公美結は修弥と付き合って2年、相思への疑問と倦怠感を持っていた。そんな中久し振りに放課後デートをするが、突然の電話で呼び出された修弥は理由や相手も告げず美結を放って行ってしまう。彼への懐疑とその死に苛まれた悪夢を見続ける美結が可哀想。夢であって欲しいが。2018/07/27
ami*15
44
「笑顔」でいることの大切さってわかっているようでそのことに気付けていないことって結構あるなぁとクライマックスシーンより感じました。実結の思い込みが激しいところやうじうじとした性格、同じような描写の繰り返し(同じ日を繰り返す話だから仕方ないけど)に終盤までイライラしてきました。あらすじに「号泣必至」と書いてあるけどちょっと違うかな。この作品は号泣というよりはさっぱりしたような気持ちで読み終われる物語だと思います。2017/08/28
坂城 弥生
41
繰り返しモノは回数が増えるほどキツい…そこをガマンして最後まで読んだのに中途半端な結末で絶句。読んだことをここまで後悔した作品は久しぶり…2020/11/13