内容説明
剣豪・柳生但馬守の師であった沢庵。多忙な現代人が、安心立命して雄々しく生きる叡智。
目次
沢庵の今日的意味
不動智神妙録
玲瓏集
太阿記
著者等紹介
沢庵宗彭[タクアンシュウホウ]
天正元年(1573年)但馬国出石に生まれる。寛永6年(1629年)紫衣事件で出羽国上山に配流され、寛永9年(1632年)許される。将軍家光の崇敬を受けて、江戸品川の東海寺開山となった。詩歌、俳諧、茶道に通じ、多くの著作がある
池田諭[イケダサトシ]
1923年広島県生まれ。広島文理科大学卒業。高校教諭、雑誌編集などを経て、文筆活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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デビっちん
19
1冊で3度美味しい本。自分自身になり切る方法を説いた「不動智神妙録」、自己とは何かを究明しようとした「玲瓏集」、自分と他者との関係を説いた「太阿記」がまとめて収録されています。心を居着かせないことの大切さが、剣術、生活を中心に、様々なな具体例で解説されていました。もう1つ印象に残ったのが、義>生命>欲という、人生の優先順位です。命よりも貫きたい使命が人生のしっかりした背骨になります。2020/07/16
タカシール
9
現代日本の武道、スポーツなどでよく使われている漢字の熟語の原点は沢庵さんが原点なのだろう。沢庵さんってすごい人だったのだろうな。時の権力者(三代将軍・家光の側近中の側近)にして、剣術の達人である柳生宗矩に説教するんだから・・・ コロナが流行っている現在。権力者のそばに沢庵和尚のような人がいたら少しは救われるのかもしれない。そんなことを考えてしまいます。2020/04/28
syuu0822
4
訳者の「沢庵の今日的意味」がかなりいい感じの要約になっています。(最悪ここだけ読んでもいいくらい)本書の要点はいかに無心になるか?ということに尽きるかと思いますが、きっとその道は途方もなく果てしないでしょう…。悟りの果てに自由があるということですが、非常に魅力的な思想だと思いました。2021/11/04
どらんかー
3
心を留めないこと、主や部下への心構えはこれからの指針となりました2020/01/02
tekesuta
3
若い頃ならこれを読んだら却って力んでしまって、心を留めたり、無欲になろうとして苦しんだりしただろうな、と思うが、この年で読むと、なるほど、と思わせるような文章に納得。 2014/07/13