内容説明
この本で述べる酵素のはたらきにより、血栓が溶けて血流再開現象があるとすると、毛細血管が先に救われる。そして、微少血流系がより早く改善されるという効果がある。となると、もしこの血栓を溶かす酵素があるなら、脳梗塞、特にラクナ梗塞の予防と治療に大きな効果があるばかりでなく、肝臓やすい臓、腎臓といった多くの内臓の機能回復に、著効があることになるわけである。
目次
第1章 梗塞の発症はすべて「再発」である―血流再開は夢なのか?(発症はすべて「再発」である;改めて、脳梗塞とは何か ほか)
第2章 血栓を溶かすルンブロキナーゼ(酵素・ルンブロキナーゼ発見さる;人はなぜ健康食品を好むのか ほか)
第3章 不思議な生物 ミミズの生命の謎(長く生きてきた不思議な生物・ミミズ;チャールズ・ダーウィンの奇妙な研究 ほか)
第4章 心筋梗塞や深部静脈血栓症はどうする?(心筋梗塞と脳梗塞は同じ病気である;心臓発作の原因―冠動脈の異常 ほか)
第5章 脳梗塞予防のポイント―そして心筋梗塞も(予防の種類の再整理―血栓自体を作らない、という予防;血栓を作る体質を作らない、という予防 ほか)
著者等紹介
栗本慎一郎[クリモトシンイチロウ]
昭和16年11月23日東京生まれ。昭和40年慶応義塾大学経済学部卒。昭和46年慶応義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了。昭和46年~49年天理大学専任講師。昭和49年~55年奈良県立短期大学(現奈良県立商大)助教授。昭和50年~51年ノースウェスタン大学(米国イリノイ州)客員教授。昭和55年~57年明治大学法学部助教授。昭和57年~平成3年明治大学法学部助教授。昭和61年~62年ヴァンダービルト大学(米国テネシー州)客員教授。平成3年7月大学の腐敗と学生の怠惰に抗議して、明治大学教授を辞任。平成4年大学総合研究所設立、栗本慎一郎自由大学を開学し、大学問題の研究と学問の理想の追求に取り組む。平成5年東京農業大学嘱託教授。平成5年7月第40回衆議院総選挙に無所属にて立候補し、初当選。以降、当選2回。平成9年9月経済企画政務次官。平成11年10月脳梗塞に倒れる。平成12年4月国会質問に復帰。平成12年9月帝京大学法学部教授として教壇に復帰。現在、帝京大学法学部教授、東京農業大学嘱託教授、拓殖大学客員教授。日本脳卒中学会会員。(有)大学総合研究所主宰
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