内容説明
だれもが知っているあの歴史的事象だから現代経営の巨匠たちが説くビジネス論理がバッチリ頭に入ってくる。戦国マーケット“新規参入者”信長の戦略から「ビジネス理論の基本」が押さえられる一冊。
目次
信長×ポーター(競争の戦略―桶狭間の戦い・戦力の集中投入で今川義元の首を取った;差別化戦略―美濃攻略・「兵農分離」を実現し、天下統一に向かって走り出した!;競争優位の戦略・三方ヶ原の戦い、長篠の戦いに見るバリューチェーンの優劣が勝負を決める!)
信長×ドラッカー(事業部制(分権制)―「本能寺の変」後、信長軍団司令官たちの生き残りをかけた熾烈な戦いが始まった
イノベーション―兵農分離から楽市楽座・1つのイノベーションが次のイノベーションの扉を開く
マネジメント―清洲同盟・存続かけた非情、恫喝、裏切りのマネジメント)
信長×コトラー(マーケティング3.0―名物狩り茶器さえ文化マーケティングの手段にした、信長の「茶の湯革命」;ブランド戦略―本能寺の変と山崎の戦い・秀吉は善玉対悪玉の感動ストーリーづくりで、後継の地位を固めた)
著者等紹介
岡林秀明[オカバヤシヒデアキ]
経営コンサルタント。広告代理店の制作部門を経て、経営(マーケティング)コンサルタントとして独立。中小企業のコンサルティングを行いながら、広告、Webサイト、商業印刷物(会社案内、広報誌、事業・環境報告書など)の制作・編集・コピーライティングを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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葉
1
ゼロサムゲームは知っていたが、プラスサムゲームという単語は初めて知った。信長の戦略・考えを現代ビジネスに重ね合わせている。戦略を集中させること、桶狭間の戦い以降は差別化戦力を行ったこと、バリュエーションを持たせることとして、戦略、戦闘、戦闘準備、戦後処理にわけて書かれている。非情のマネジメントは時として必要であり企業と消費者で世界を変革する協働マーケティングが大事である。2015/08/02
aki
0
信長の行動と合戦を経営学の巨人たち(ポーター、ドラッカー、フィリップ・コトラー)の経営理論から読み解く、かなり異色な本。信長が日本史上屈指のイノベーター(革新者)であり、起業家であることが改めてわかった。三方原の戦いのときも、単に鉄砲を大量に導入しただけでなく、からぼりや馬防柵などを組み合わせ、戦闘プロセス全体を巧妙に再構築することで、武田勝頼軍を圧倒している。長いタイトルだが、印象に残りにくい。むしろ、『信長対ドラッカー』といったシンプルなタイトルのほうがインパクトがあるのでは。2013/03/01