内容説明
書院番同心・加納左馬ノ助は、市中見廻り中に江戸の下町で季節外れに行われていた富士講で、村上幽角という怪しげな行者と出会った。その一方、大番組では、身内ばかりを殺める不可思議な事件が頻発していた。殺しには、無償で配布された掛け軸が関わっていると見抜いた左馬ノ助は、剣友の力を借りて幽角の企みに立ち向かっていく。龍神を祀る富士信仰を隠れ蓑に、天下を揺るがす陰謀を、左馬ノ助の豪剣が斬る。書き下ろし長篇時代小説。
著者等紹介
えとう乱星[エトウランセイ]
1949年熊本県生まれ。慶應大学中退後、同人誌を主催。1989年『中風越後』で小説CLUB新人賞佳作を受賞してデビューする。気鋭の時代小説作家として期待されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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