内容説明
将軍の警護を任とする書院番。その書院番の中でも最高峰の役目を果たす書院番同心。将軍の有事に際しては先駆けの役を果たし、斬り捨て御免で剣を揮う。時は天保15年(1844)。老中水野忠邦ら幕閣達によって、経費削減のため役人が大幅減員された。職を失い幕府を恨む元役人達。そして不満が頂点に達した時、奸臣に操られた暗殺集団が幕府に牙を剥ぐ。火に包まれる江戸城本丸。暴徒を扇動した凶漢が将軍の命を狙う。その時、書院番同心加納左馬ノ助の剛剣・直心影流が唸る。
著者等紹介
えとう乱星[エトウランセイ]
1949年熊本県生まれ。慶応大学中退後、同人誌を主催。1989年『中風越後』で小説CLUB新人賞佳作を受賞してデビューする。気鋭の時代小説作家として期待されている
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