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内容説明
事故で両親が他界し、片岡志貴は大学を辞め、昼は会社勤め、夜はバイトをして三人の弟を育てている。頑張らなければと思う反面、徐々に身も心も疲弊していく。そんな折、志貴はバイト先で知り合った神谷にある提案をもちかけられる。それは、援助と引き換えに、神谷の亡くなった恋人・暁の身代わりとして神谷の傍にいることだった。恋をしてはいけない、寝てもいけない、それが暗黙のルール。わかっていたはずなのに、神谷に惹かれていく自分を抑えることができず、志貴は神谷と越えてはいけない一線を越えてしまい…。書き下ろしを加え、文庫化!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りゅう☆
70
大学在学中に両親が事故死した志貴は3人の弟のために働き始めるも生活に余裕はない。そんな時、体の関係はないが、神谷と一緒の時間を過ごすようになる。神谷に惹かれていく志貴。神谷の死んだ恋人暁の身代わりでしかなく敵わぬ恋。だんだん神谷も心を開いてきてかに見えたが、閉ざされた心は簡単には開けない。見返りを求めず志貴の取った行動とは…。二人が悩みながらも成就したラブストーリーもステキだけど、スーパー攻めが実はヘタレ神谷という頭角を表してきたギャップのキャラがいい。志貴の尻に敷かれた短編もニヤニヤしながら楽しく読了。2022/10/04
扉のこちら側
51
初読。2015年442冊め。よい作品だと噂には聞いていたが、その通りだった。志貴とその兄弟たちもよい子だったし、神谷が快復していく過程(志貴がとった手段)もあっぱれだと思った。神谷視点のSSもよかった。2015/04/14
扉のこちら側
45
再読。2015年1045冊め。作中の季節が盛夏から今頃だったからか、なんだかふと読み返したくなって。2015/09/09
那義乱丸
37
旧版未読。セレブなエリート攻・神谷は大人で優しげな雰囲気なれど内面は無神経で身勝手でどうしようもない男。前半で神谷が漏らした「医者」という単語で伏線に気づいたものの彼のずるさに気をとられて忘れ去ってしまい『Shine』でそれを思い出した。神谷と暁の物語は本当に悲しくて痛くて、神谷の心が均衡を失うのも無理はない。受の志貴が主人公ではあるが神谷が立ち直るまでの物語でもあると感じ『Shine』ではうるっときたり。志貴自身、若くして長男の重責を負い大変な状況にも関わらずさらに神谷に向けるひたむきさには頭が下がる。2015/05/24
扉のこちら側
32
2017年352冊め。再読。初読時は主人公に感情移入しがちであるのでまあよい話だったと思うわけだが、再読すると神谷のダメっぷりが気になって気になって。 2017/10/10