内容説明
その学び舎は子どもたちにとって世界の中心だった―山間と海辺の限界集落で静かに眠る忘れじの校舎をカメラに焼きつけ郷愁と愛惜の空間に心を誘う紀行写文集。
目次
A小学校(北海道苫前郡羽幌町)
沼東小学校(北海道美唄市)
松尾鉱山中学校(岩手県八幡平市)
田老第二小学校(岩手県宮古市)
三中分校(山形県西村山郡朝日町)
下大越小学校(福島県田村市)
長野朝鮮初中級学校(長野県松本市)
栃城分校(長野県下伊那郡泰阜村)
A分校(岐阜県郡上市)
徳山小学校(岐阜県揖斐郡揖斐川町)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もっちゃか
8
実際の廃校ばかりの写真集。解説もあるのでわかりやすかったです。日々の学校生活のリアルな名残がたくさんあって、「いっぱい詰まっているのに空っぽ」な感じが切ないような、少しだけ怖いような・・・。巻末にある廃校の活用事例が興味深かったです。2013/06/19
けんとまん1007
5
富山の魚津市で、知り合いの方が、廃校を利用した施設の管理人をかつてやっていて、一度、利用した(仲間で泊まった)ことがある。それを想い出した。学校・・・特別な響きがある言葉。炊事場とか、とても使いやすかったのを覚えていて、教室の交番が一番懐かしい。廃校。いろんなものを感じる。時の流れ、人の吐息の気配、そして、自然の力。なんともいえないノスタルジーも。2013/08/05
のの
4
忘れさられ、主を失った学び舎が風化してゆく姿はノスタルジックな風景です。かつては子供達の声がさざめいていた事を想像すると物悲しくもあります。巻末に廃校リニューアルガイドがありました。行ってみたい。2014/10/29
椿
2
過ぎ去ってしまった日々の残骸……と言えばいいのか、ノスタルジックな雰囲気。現在は別の施設になっている校舎が紹介されていて、面白い。学校が閉鎖になったからといって、校舎を朽ちるに任せるのはもったいない気がしました。2017/01/07
セディ
2
ノスタルジック満載でぜひ撮りに行きたいものの行ってもいいのか?という場所ばかり。学校に入る機会がもうないのでなんだかとても懐かしい。2014/10/27