自生地

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784812909133
  • Cコード C0092

内容説明

“句”と“文”の新たな草むら。圧倒的な、初句集。

目次

気がつくと/僕があらためて書くことの
手で書き写すのだから/句集をまとめたいという
やがて青む眠りのあいだに/書くことは、いつだって
―なんてさ
もしわたしが三人いたら
速度が上がっていく
コノタシオンと読むのだと
目まぐるしいこれらの
かまきりは言葉に
書くことは書き写す〔ほか〕

著者等紹介

福田若之[フクダワカユキ]
1991年、東京都生まれ。俳句同人誌「群青」「オルガン」に参加。ウェブマガジン「週刊俳句」を共同で運営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

太田青磁

15
てざわりがあじさいをばらばらに知る・箱庭の作者が映り込む水面・猫ですしじゃあなんでちまき食ってんのって話だわな・暮れかねている空き瓶のような余暇・ひきがえるありとあらゆらない君だ・隣人を愛せよ私有せよダリア・いま鳥は葉桜の語彙樹から樹へ・形而下の金魚を掬いだす遊び・脱ぐと時間をずれていく蛇ずれていく・サービスエリアのトイレ鶏頭一輪挿し・老詩人ラムのボトルで蠅を打つ・すごろくのとおりのろくでなしになる・罪という字の満帆の花水木・ぽーんと日傘手放して海だぁーってなってる・いやむしろ滝は過程が美的じゃん2017/09/22

デコボコ

1
今まで読んだ句集で一番好きです。 p.33に<水銀に言葉が溶けて何の夏>という句があって、福田若之さんはヴァーリイ好きなのかなとテンション上がってたのですが、別に関係ないのかな。2017/12/11

さいとうさと

0
「天の川銀河発電所」で出会った福田さんの【てざわりがあじさいをばらばらに知る】がもうどうしようもなく好きで、ようやくまとまった作品集を手に入れることができました。ふせんだらけになりました。2019/02/05

komamono_rimi

0
長い旅だった。どこから来たのだろう。この空間へと戻ってきた。2018/02/16

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