内容説明
お城も家来も宝も、もっていない王さま。でも竜がそばにいるってことが、だいじ。『天使のかいかた』の作者による人生の真実がにっこりほほえむ、幸福な童話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
64
1年中雨がやまない王国がありました。その王国の王様はまだ幼く、お城も宝物も持ってはおらず、紙で出来た王冠とそばにカッコ悪い竜がいるだけでした。ある日代々の王様たちのように、国の人々になにか与えられるものはないかとお母様に相談したところ・・。心温まるお話でした。何よりも小さな王様を始めとする代々の王様たちが太っ腹というか、民思いのすごく良い人たちでした。例え雨がやまない国であっても、この国の人々はきっと幸せだったと思います。ほのぼのとしたイラストが話の内容にピッタリでした♪★★★★2013/02/07
♪みどりpiyopiyo♪
42
その国の海辺に、小さな王さまが 立っていました。■わぁ。これ、とっても良かった♪ 小さな王さまの静かな偉業のお話です。立派なお城も 家来も 宝も、なんにももっていないけど、みんなで楽しく暮らしている王さま。静かな日常から静かに地続きのこーいうお話、本当に好き♡ ■お母さまの「小さなことの役にたたないものは、大きなことの役にたつものです」が、とっても効いてます。なかがわちひろさん やっぱいいいいね♪ 思わずにっこり微笑んじゃう とっても幸せな童話でした。この本、欲しいなぁ (๑`・ᴗ・´๑) (2010年)2018/10/13
chiaki
30
年じゅう雨の止まない王国で、幼くして王位についた"小さな王さま"。そのお祝いとして王さまから人びとに何か分け与えることを代々の習わしとしてきたため、小さな王さまも贈り物を考えます。『雨の降る穴を防ぐ、光輝くボタンような詰めもの』という太陽の捉え方がとてもメルヘン♡小さな王さまの、ボタンを贈るための壮大な冒険物語。相棒のかっこわるい竜のクタッと感が可愛かったです。自分で読むのは読書慣れした中学年以上じゃないと難しいかな。2020/11/21
pocco@灯れ松明の火
19
読友2名紹介本(女性好みの竜の話):王様が小さい竜に乗って飛ぼうという表紙画。>>小さな王様には3世代前からの気のいい王様の血が流れてる。その小さな王様の傍には、目をしょぼしょぼしたり、ぱちくりさせるだけの小さな竜。でも立派に平和な国にしていく話。正義のヒーローなんてカッコイイのが王様だなんて思わないでね。国の平和を守るには知恵や勇気や心意気って必要なの。 とっても可愛いお話! 2011/12/11
anne@灯れ松明の火
18
隣市で。平置きしてあり、なんか惹かれた。シンプルな絵がすごく素敵。”小さな”王さまと”かっこわるい”竜。本来、プラスの形容がつきそうなものに、マイナスの形容がついている意外性。でも、それこそがミソなのかも? ラストには、王さまがとても大きく、竜がとてもかっこよく見えてきたよ(^.^)2014/05/31