出版社内容情報
前作『永遠と一日』よりおよそ5年間の作品を集成した齋藤愼爾最新句集。水なきところに、沈みつつ生きるために――前作『永遠と一日』よりおよそ5年間の作品を集成した齋藤愼爾最新句集。
エッセイ「魂の気圏のなかで 私の俳句遍歴」、解説「葬送の螢袋」(武良竜彦)を併録。付録に齋藤愼爾句集考「〈喪郷〉の眼差し」(武良竜彦)。
名残の世
失蝶記
苦艾
飛島―孤島夢
海の柩
偈
深轍
中世
記憶のエチカ
?エッセイ
魂の気圏のなかで 私の俳句遍歴
〈原発が廊下の奥に立つてゐた〉―危機「後記」の試み
?解説
葬送の螢袋 武良竜彦
?付録
〈喪郷〉の眼差し 武良竜彦
齋藤愼爾[サイトウシンジ]
1939年生まれ。俳人・批評家・深夜叢書社社主。
句集に、『齋藤愼爾全句集』(河出書房新社)、『齋藤愼爾句集』(芸林書房文庫)、『永遠と一日』(思潮社)など。
句集以外の著書に『寂聴伝―良夜玲瓏』(白水社)、『ひばり伝―蒼穹流謫』(講談社、芸術選奨文部科学大臣賞受賞)、『周五郎伝―虚空巡礼』(白水社、樋口一葉記念やまなし文学賞受賞)など多数。
共著に『季語秀句用字用例辞典』『生と死の歳時記』ほか。編集に『現代短歌大系』(三一書房、全十二巻)、『現代俳句の世界』(朝日文庫、全十六巻)、ビデオ 『映像による現代俳句の世界』(ビクター音楽産業、全二十巻)、『二十世紀名句手帖』(河出書房新社、全八巻)ほか多数。
内容説明
前作『永遠と一日』からおよそ5年間の作品を集成した、魂の深淵を刻む新句集。
目次
名残りの世
失蝶記
苦艾
飛島―孤島夢
海の柩
偈
深轍
中世
記憶のエチカ
エッセイ(魂の気圏のなかで―私の俳句遍歴;“原発が廊下の奥に立つてゐた”―危機「後記」の試み)
著者等紹介
齋藤愼爾[サイトウシンジ]
1939年生まれ。俳人・出版社「深夜叢書社」主宰。酒田東高校時代より秋元不死男に師事し「氷海」に投句。1958年、山形大学入学。翌年、第八回氷海賞を受賞し「学生俳人登場」と話題になる。1963年、深夜叢書社を設立。文芸評論・詩・短歌・俳句などの出版活動に傾注し句作から一時遠ざかる。1979年に第一句集『夏への扉』上梓のころから二十年ぶりに句作を再開。1983年、寺山修司らと俳誌「雷帝」を創刊(寺山の死により発行一号で休刊)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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