内容説明
パリ、この街は今もって多くの人々を魅了してやまない。歌人・松平盟子が与謝野晶子の足跡をたどり「4つの季節」を詠い、彩る。毎日新聞連載エッセイ&短歌を一冊に収録。
目次
春はホワイトアスパラガスから始まる(すべての通りに名前がある;鉄幹追った晶子を86年後に辿れば;ホワイトアスパラガスには白ワイン ほか)
夏のセーヌ、そして長すぎる宵(二階建ての鉄骨橋の枠、ビラケム橋;囲碁をパリジャンに指導する女流棋士―小林千寿さん;カフェ「クロズリー・デ・リラ」の一世紀 ほか)
秋は突然、深く暮れ果てる(ピカソ美術館前の「ソカピ」の芸術;優雅にお洒落にパリコレ取材―村上新子さん;世紀末へカウントダウンするエッフエル塔 ほか)
冬の底冷えを歩きながら(ぼくは21世紀の針金アーティスト―北 学さん;反核への悲願と平和を愛して―美帆シボさん;20世紀末の科学の粋を集めたメトロ14号線 ほか)