内容説明
花を愛で、歌を詠み、書に親しむ。そして時には歌舞伎見物に―。ちよさん、93歳。今日も生きてます。
目次
1 夏の日のできごと―エッコラホイサで横浜へ
2 秋の日のできごと―ちよさん歌舞伎座へ行く
3 冬の日のできごと―パンの香りに包まれて
4 春の日のできごと―サクランボのように
5 愛ぐり来た九十三年目の夏―月下美人が咲いた夜
短歌(歌について;夏のしずくのなかで;秋の声を聞いて;冬のひととき;うららかな春によせて;家族とともに)
著者等紹介
ちよ女[チヨジョ]
岡山県苫田郡高田村(現津山市)に、明治43年(1910年)、農林業を営む旧家の一女として生まれる。20才の時商家に嫁し、4人の子どもを育てながら、酒類、塩、乾物などを扱うよろず屋を営む。67才で夫が亡くなってからも、一人でのれんを守り抜く。趣味の川柳、短歌は、一昔前、山陽俳壇でかなりの作品入選実績がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ダグラスまま
3
おばあちゃんの日記プラス俳句集。病院の待合室本で読む。粗大ゴミからからの脱出…ゴミ屋敷といった意味でなく、自分を卑下した意味で使っていたおばあちゃん。[感謝しているのであれば毎日ニコニコして過ごすだけでいいのだ]と気づくシーンが微笑ましい。2015/02/11
Happy
0
満身創痍で年金もなく介護持ちのちよさんが横浜で3女の家族と同居するようになり、「自分は粗大ゴミのお荷物」と言う考え方を少しずつ変えていく話。私も後40年も長生きできたら自分の事を粗大ゴミと思うようになるんだろうか?義父は95歳だがまだまだ元気。義母も96歳で元気なので自分の事を粗大ゴミと思う高齢者の気持ちがわからないのだけれども、横浜での落ち着いた穏やかな毎日がちよさんを少しずつ元気にしていく予感。だって97歳まで続くんだもの。楽しみ!2012/05/04
くろうさぎ
0
93歳からですよ。本当に素晴らしい。このシリーズ大好きでした。たまに読みたくなるよちよさん。2021/03/03