内容説明
サラは園丁の父とともに、幼い頃から公爵家の敷地に住んでいる。ある日、庭の茂みにひっかかったところを、まだ少年だった公爵、サイモンから助けられ、その事件をきっかけに公爵夫人から利発さを認められて子供たちと一緒に教育を受けることになった。身分の違いはあれど、サラとサイモンは幼馴染みのように育った。だが、１３年の月日が流れ、サラがメイドとして働くようになった頃、ふたりはキスを交わしてしまう。―その日から３年、サイモンは公爵家に戻ることなく、ロンドンで暮らしていたが、母である公爵夫人の失踪事件のため、故郷へ戻ってきた。サラのいる屋敷へと…。立場を重んじるあまり、自分の気持ちに嘘をつき続けるふたり。サラとサイモンはメイドと公爵という、あまりに高い壁を乗り越えることができるのか？そして、消えた公爵夫人の行方は―？
著者等紹介
ヘイモア，ジェニファー［ヘイモア，ジェニファー］ ［Ｈａｙｍｏｒｅ，Ｊｅｎｎｉｆｅｒ］
カリフォルニア大学バークレー校でコンピューターサイエンスの学士号を、同ロサンゼルス校で教育学の修士号を取得。スラム地区に暮らす子どもたちへの教育支援ボランティア、書店員などを経て作家に。現在、夫と３人の子どもとともに南カリフォルニアに暮らす
阿尾正子［アオマサコ］
英米文学翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shushu
4
実はメイドは、、というお話ではないシンデレラストーリー。ただ、お屋敷の女主人の好意で御屋敷のお嬢と同じ教育を受けているというアドバンテージはある。ヒーローの母親の失踪は三部作の最後まで引っ張るのかな。それにしても、若気の過ちで婚外子を持つキャラはロマ本にもいるけど、ヒーロー両親凄い。５人兄弟で双子以外誰も両親を共有していないって設定はさすがにお初。2014/05/07
まめもち
3
公爵サイモン×メイドのサラ。子供時代から一緒に育った２人の身分違いの恋。ヒーローは手を出しちゃいけないという葛藤をなんとか抑えようとするのにヒロインが｢あげたいの｣なんて言うから自制心ガラガラ崩れちゃう。ヒーロー母の失踪がメインの事件かと思ったらヒーロー以外の4人はみんな愛人の子という衝撃の事実が（笑）なんて両親達なんだ。隣人が秘密をネタに結婚迫り、１度は承諾したけど断れてよかった。ヒロインが相手の弱み探ってくれたんだから活用すればと思ったけど、ヒーローは高潔でした。ヒーロー母の行方は分からないまま。2017/06/25
まみ子
2
すごい問題ありの家族を束ねる公爵が冷静でかっこいい！母親の失踪は全く進展を見せなかったけど、そこは次作に期待ですね。読みやすくてサッと読了。2014/07/23
romance_holic
2
身分の差とか、生まれとか、誰が悪いわけでもないけど、どう思う？という作者からの問いかけを感じます。園丁の娘なのに自分の子供達と一緒に教育を受けさせたり、自分の婚外子の子供も後から生まれた実子と差別させないなど型破りな公爵夫人が育てた子供たちが主人公になるシリーズのようで、その子供たちも個性色々。 今回は、長男で公爵がヒーロー。真面目で公爵としての義務をわきまえている人物ですが、どうしても幼馴染のメイドが頭から離れなくて… 型破りな公爵夫人の失踪と、ジリジリ盛り上がる身分違いの恋の展開が錯綜します☆2014/06/27
ピピピ☆
1
★★★★☆4.02014/05/06
