竹書房文庫
異界ドキュメント―白昼の囚

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  • サイズ 文庫判/ページ数 218p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784812498132
  • NDC分類 147
  • Cコード C0176

内容説明

映画監督クエンティン・タランティーノもその才能を認めるデザイナーでありサタニストである著者が挑む、ショック実話シリーズ第2弾!前作に続きまたも人格が破壊されそうな話のオンパレードだ。現代の闇に潜む実話16話収録。

著者等紹介

高橋ヨシキ[タカハシヨシキ]
グラフィック・デザイン、映画評論、脚本など多彩なフィールドで活躍。雑誌『映画秘宝』ではアートディレクターを務める傍ら、記事も多数手がける。多くの映画ポスターのデザインでも知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

53
実話怪談集。実話怪談は数多あれど、狂気を感じさせる作品はあまりないと思う。最近の松村進吉がそれに近いだろうけど、あちらは何となく狂人の観察に没頭しすぎて意味がわからなくなっているのに対し、こちらは本当に脈絡が無いのが凄い。黄色に取り憑かれた話がでるわ、子供が押しつぶされて消えるわ、助けを求めるお母さんは消えちゃうわ。ただしその脈絡の無さがとても恐ろしい。やはり何かが起きたのに何が起きたのかさっぱりわからないという怪談はいい。「ククリ」「モガミ」辺りが日常と地続きの狂気って感じで、特におぞましかったかな。2014/01/17

眠る山猫屋

48
非心霊系怖い話・第二弾。所謂“視えちゃった”話ではなく、実際に“形あるもの”に遭遇した(あるいは遭遇したと言い張る人々)という趣旨が怖いよ。だって≪裏日本≫なる場所で怖い目にあったとか、怪しい牧師の家に泊まったとか、孤児の一時預かり所で会ったヌイグルミとか・・・理由がよく解らない奇妙な遭遇体験。街角で不意に、あるいは曲がり角をひとつ間違えただけで迷い混む理解不能な場所。学校へ来なくなった友達に会いに行ったらさよならを云われた『グッバイ』みたいな話もあるけれど、それすらただのサヨナラではない。あ~怖い。2021/03/13

パブロ

17
まったく、メタル好きの人ってナルシスト♡(偏見)。一作目ではチラホラと見せていた「俺ってイケてる!」的な要素が、今回は全開フルモード! まあ、鼻につかないし、面白いからいいんだけどね。最近クソもミソも混在し、食傷気味の実話怪談の中で、よくぞここまで自分の個性を打ち出してくる話を書いてくれる著者はホントありがたい存在。文体もひとクセあって、日常に潜む狂気をうまい具合に描き出してくれる。とは言いつつも、私は一作目の衝撃が強かったから、もっとガツンとしたものを期待していたんだけど…。うん、三作目も買いますよ。2014/07/11

hannahhannah

16
異界ドキュメントシリーズ第二弾。平山夢明が監修。タイトル名は全てカタカナで尺が長めの話が多かった。前作よりも気持ち悪さがかなり減退し、オカルト混じりで、不可解な謎めいた話ばかり。話をしてくれた人たちは奇人や変人など強烈な人たちが多くて著者も大変。「キイロ」は何となくSILENT HILLを思い出した。ラストの「モガミ」は話を聞きに行った著者が危ない目に遭うんじゃないかと、読んでて冷や冷やした。固いものを砕く音と女の絶叫だけ聞こえるのがエグい。読者に想像させる方が怖くなる・・。著者は無事に帰れて良かったね。2017/02/24

arisaka

13
異界とはまさに現実の裂け目。裂け目に落ちかけた人たちが語る奇妙な話。何が本当で何が嘘か。全部本当だと言われるより、全部嘘だと言われるのがいいな。異界が現実を浸食しませんよう。2015/01/18

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