目次
雀荘メンバーの憂愁
月下の雀荘
盂蘭盆
7枚目の筋牌
侵食者たち
変化の種
酔客の一打
計算
表層と本質
キャリア〔ほか〕
著者等紹介
須田良規[スダヨシキ]
1975年生まれ。島根県出身。1995年東京大学に入学後、麻雀にはまりフリー雀荘の店員としてアルバイトを始める。大学卒業後いったん他業種企業に勤務するも、3ケ月後麻雀が忘れられず雀荘店員に出戻り以後それを職業とするようになり現在に至る。日本プロ麻雀協会所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HK
1
「近代麻雀」に連載されていた珠玉の麻雀コラムがまさかの単行本化。やや大時代なアウトロー文学の香りがサマになる硬質で美しい文章、雀荘メンバーという立場への自虐と矜持が混じり合う語り口、ときに闘牌と人間ドラマが重なり語られる掌編小説のような卓越した構成力。完璧な名著。2013/12/11
yukinohana
0
麻雀がどういったものであるかを確かに記してくれている一冊、雀荘というものにわずかでも関わったことのある人には是非とも読んでいただきたい。牌とシナリオが美しく絡み合った文章は間違いなく麻雀に関するコラムのトップ3に数えられるだろう。非の打ち所がない傑作。2014/10/04
テペーイ
0
ほとんどのエピソードは漫画版で描かれていたものと一緒だが2ページで1エピソードの文章量のせいか演出や表現が簡素になっている。未来どころか現在さえも不安定な雀荘メンバーとやはりどこか社会からズレのある客達がいろどるエピソード。原作もいいが漫画版もおススメしたい。2014/06/07