内容説明
カサンドラに拉致されたサフィアは、霊廟で発見された手がかりをもとにウバールの場所を突き止める。一方、カサンドラの襲撃を逃れたペインターたちも、ウバールを目指していた。砂漠でかつて繁栄を極めながら、神の怒りに触れて砂に埋もれたとされるウバールには、本当に反物質が存在するのか?不思議な力を持つ部族の力を借りながら、ペインターたちはギルドの攻撃に立ち向かう。だが、ペインターが相手にしなければならないのは、かつてのパートナーのカサンドラが率いるギルドの部隊だけではなかった。ウバールには超大型の砂嵐が迫っていたのである。砂嵐の影響で不安定になった反物質は、その膨大なエネルギーを放出し始めた。果たしてペインターはギルドの野望と反物質の暴走を阻止することができるのか?
著者等紹介
ロリンズ,ジェームズ[ロリンズ,ジェームズ] [Rollins,James]
1961年、イリノイ州生まれ。ミズーリ大学で獣医学の博士号を取得後、カリフォルニア州サクラメントで獣医を開業。1990年代後半から作家としての活動を始め、2005年の『マギの聖骨』から「シグマフォース・シリーズ」の執筆を開始
桑田健[クワタタケシ]
1965年生まれ。東京外国語大学外国語学部英米語学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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absinthe
129
砂漠で敵と戦いながら不思議な力を秘めた考古学遺物を探す。古代のパワーは誰の手に渡るのでしょうか?最後までハラハラドキドキの展開で、不思議な力の秘密を科学的にも解き明かそうとする。(残念ながら科学解説はSFと呼べるレベルには届いていない)
トムトム
53
後半のハラハラドキドキのバトルシーン、ノンストップ!科学的なところとか少しツッコミどころもありましたが、まあまあ。フィクションだし♪娯楽小説として、面白いと思います!2020/01/31
まるる
50
あー面白かった!特殊能力とか、反物質とか、科学的な説明に関しては、専門的な人からしたらどうなの?って思ったけど、単純にエンタテイメントを楽しみたい私には些末な事。ハリウッドでお金かけて映画化してくれないかな~。とても面白かったので、シグマフォースシリーズを追いかけて行きたいと思います。2016/10/20
たち
43
ウバールの門が開いた辺りからがとても面白かったです。どんどん逃げ場がなくなって、追い詰められるところが本当に怖かった。それと最後のカサンドラとペインターの関係が切なかった。憎い、憎い、だけど、やっぱり好き…。こういう設定は大好物です!また、よろしくお願いいたします。2018/05/23
キムチ
42
下巻に入り、知識より活劇にウェイトがおかれる展開で大円団へ。ロリンズの4作+当本で方向性が整理でき、シグマとギルド、それぞれに出てくる男女の立ち位置とキャラがラインになった。最もメジャーの人気とは云えない中で竹書房が考えている刊行予定も裏に見え、フムフム。日本人作家では無理だろうかというコメントを耳にしそうだが、国民性やDNA の余りにも違う事が見えたのも面白い。個人的には「天使と・」で出てきた反物質の扱い、アラビア半島やオマーンの過去と現在が垣間見えたのも副産物。大好きな大英博物館の内部も感じられたし。2014/07/06