内容説明
美大に通うため、田舎から東京に出てきた菜都美。憧れていた東京での暮らしは、家賃を払うのに精一杯で極貧の毎日。ある日、美大の友達から時給のいいバイトとして紹介された先はキャバクラだった。キャバ嬢として慣れない水商売を始めた菜都美は、店で良介と出会い、一緒に暮らし始める。良介は優しいが、定職につかずいつもごろごろしているプー太郎。自分は一円も稼いでいないくせに、拾ってきた猫の病院代に8万ものお金を平気で使い、「命のほうが大事じゃないか」と言うような男だった。どこへ行っても現実は厳しく、毎晩バイト先でセクハラにさらされる菜都美は顔面神経麻痺になる。子どもの頃から大好きだった絵も、美大での成績は最下位で、上京したことを後悔し始めていた。しかし、ある人の「最下位には最下位の戦い方があると思う」という言葉に勇気づけられた菜都美は、自分なりの戦い方で絵の道に進むことを決心して、出版社への売り込みの毎日をおくることになるが―。
著者等紹介
西原理恵子[サイバラリエコ]
1964年11月1日生まれ。高知県出身。漫画家。武蔵野美術大学卒。88年に「ちくろ幼稚園」(小学館)でデビュー。その後、「週刊朝日」のグルメレポート漫画「恨ミシュラン」(朝日新聞社/共著)で注目を浴びる。97年に「ぼくんち」(小学館)で第43回文藝春秋漫画賞、04年に「毎日かあさん カニ母編」(毎日新聞社)で第8回文化庁メディア芸術祭賞マンガ部門優秀賞、05年には「上京ものがたり」(小学館)、「毎日かあさん」で第9回手塚治虫文化賞短編賞を受賞
森岡利行[モリオカトシユキ]
1995年『悲しきヒットマン』で脚本家デビュー。三池崇史、青山真治監督作品や連続ドラマなど数多くの脚本を手掛けたのち、2000年『REQUIEM OF DARKNESS』で監督デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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