内容説明
WBC台湾戦、9回2死二塁、2‐3の1点ビハインド。崖っぷちで放たれた起死回生の同点タイムリー。いぶし銀と呼ばれた男が、神々しいまでの輝きを見せたその瞬間、日本中が興奮し、熱狂し、感動した。幾多の試練を乗り越えた末に、真のサムライが手にした土壇場力とは―。
目次
序章 調整する力―一回は大仕事をしてやる
第1章 絶対を疑う力―野村克也さんとの出会い
第2章 瞬時に考える力―強く生きる術
第3章 乗り越える力―試練が教えてくれたもの
第4章 自分の世界へ入る力―運命の台湾戦
終章 切り替える力―勝負強さの源
著者等紹介
井端弘和[イバタヒロカズ]
1975年神奈川県川崎市生まれ。堀越高等学校で2回甲子園に出場。亜細亜大学では1年春からレギュラーで、3年秋より3季連続で東都大学リーグのベストナインに選ばれる。1997年ドラフト5位で中日ドラゴンズ入団。2001年から遊撃手のレギュラーに定着して以来、不動の遊撃手として活躍。ベストナイン5回(2002,04~07)、ゴールデングラブ賞7回(2004~09,12)、オールスター出場8回(2001,02,05,07~11)、アジアシリーズMVP(2007)、第3回WBC2次ラウンドMVP、ベストナイン(ともに2013)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シブ吉
41
第三回WBCでの活躍が記憶に新しい「井端選手」が、これまでの野球人生を振り返った一冊。子供のころから現在に至るまでの過程において、野球人生を左右する出来事に直面しながらも、何とか乗り越えて来たことに驚嘆する。そして、野村克也さんとの出会い。そのエピソードを読みながら、「人との出会いは必然なのか」とつくづく思わされてしまいました。度重なるケガにも負けず、野球を通して自分を磨きながら、「ここぞ」の場面で期待に応える井端選手の、野球に対する「感謝の思い」が詰まった一冊でした。2013/08/09
しゅんぺい(笑)
4
このひとについてはこれまでさっぱり疎かったのですが、アスリートの本を読むのにはまっているので、読んでみました。 これまで読んできた本よりも、かなりすっきりまとまっていて、読みやすかった。 こういう本は、これまでのそのひとの人生を少しだけでも追体験できるから、読んでいておもしろいと思う。2013/10/07
かずぴー
3
自分のプレーに満足するのは引退してから!!過去の栄光は気にしないでレディゴー。過去は上書きしてこー。2014/08/10
SU
2
読みやすかった。野村克也さんとのエピソードが印象的。2014/03/29
55Doala
2
この本はWBCでの大活躍直後に発行されましたが、昨シーズンの成績低迷中には読む気にならずこのタイミングで読んでみました。残念ながら今季巨人に移ってしまいましたが、アライバの二遊間名コンビは落合監督時代の中日ドラゴンズの象徴でしたが、やはり守備とつなぎの人という位置づけの地味さのためか、井端選手本人の執筆本は初めてと思いますので、新鮮な話が多く、野村克也監督との因縁は特に楽しめました。でもここまで目をかけてたのに当時ヤクルト監督であった野村さんがドラフト指名しなかった理由を聞いてみたいなと思いました。2014/01/11