内容説明
謎の雇われ店主、如月翔太郎が営むレトロモダンな喫茶店「摩楼館」。そこに足繁く通う一人の男がいた。怪談と珈琲と旨い物をこよなく愛するフリーライター、一条明である。摩楼館には怪を呼ば寄せる何かがあるらしい。訪れる客はなにがしか怖い話を口にする。今日も如月と一条、二人が集えばおのずと空恐ろしい話が始まる…。摩楼館のオーナー鳴海翁も登場し、とっておきの実話怪談を披露する。著者が自ら取材し集めてきた戦慄の実録怪談―実際にあった事件、或いは社会的な問題に関係した恐怖体験談や不思議な怪異―を、摩楼館を舞台としたひとつの物語の中に散りばめた異色の実話ホラー。小説という虚構の中で語られる究極・極上の実話怪談。
著者等紹介
澤村有希[サワムラユキ]
本来は物書きとは違う仕事に従事しているが、実話怪談好きが高じ、処女作「絹更月怪異録―摩楼館怪奇事件簿」を執筆。虚構の中の実話という新境地を拓く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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