内容説明
「あんたが神を信じたくなるような話を知っているよ」―1996年春、作家として行き詰まりを感じていた著者は、新作小説の執筆のため南インドを訪れ、ひとりの老人と出会う。老人の名はフランシス・アディルバサミ。彼が話してくれたのは、ここポンディシェリに始まり、たった今逃げ出してきた自分の国、カナダで終わるという不思議な話―パイ・パテル氏の物語だった。帰国した著者は、パイ本人から彼の辿った数奇な運命の全貌を聞く。十数年前、16歳の少年パイが一艘の救命ボートに動物たちと共に残され、太平洋上を227日間さまよった驚くべき漂流譚…それが、この「物語」である。2002年度ブッカー賞受賞作、アカデミー賞監督アン・リーによって映画化。
著者等紹介
マーテル,ヤン[マーテル,ヤン][Martel,Yann]
1963年スペイン生まれ。外交官の家に生まれた彼は、幼少・青年時代をコスタリカ、フランス、アラスカ、カナダで過ごし、大人になってからもイラン、トルコ、インドと世界を転々としている。トレント大学で哲学を学んだのち、植栽、皿洗い、警備員など風変わりな仕事をするかたわら、執筆活動を開始。27歳で作家として生計を立てるようになった。主な著書に小説「Self」、ジャーニー賞受賞作の短編集「The Facts Behind The Helsinki Roccamatios」がある。現在はカナダのモントリオール在住
唐沢則幸[カラサワノリユキ]
1958年生まれ。長野県出身、青山学院大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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