内容説明
師ハン尚宮と無念の別れ、そして宮廷から追放されるチャングム。だが、医療という新たな道を志し、刑期を終えて村に戻ると、持ち前の聡明さと食物の知識によって医科試験に合格し、その優秀な成績によって、再び宮中へと居を構えることになった。三年ぶりの宮廷に胸躍らせるチャングムだったが、直後、医女の地位の低さを身をもって感じる事態に遭遇する。厳しい状況下ながらも、医師としての志を持って友と切磋琢磨し、内医院で頭角を表してきたある日、チャングムは王の側室の一人を看るように仰せつかる。死産を経験し肥立ちの悪い側室その人とは、かつての好敵手クミョンだった。最愛の師を葬った一人を前にチャングムは怒りに震え、彼女の才能とジョンホとの仲に嫉妬しつづけてきたクミョンは嫌悪の念を露にする。相容れない二人だったが、クミョンの容態が急変。一刻を争う事態に、チャングムは本来医女には許されていない鍼を手にするのだった…。
著者等紹介
ユミンジュ[ユミンジュ]
中央大学文芸創作科卒業。フリーライターとして『リビングセンス』『主婦生活』『女性自身』『フィール』などの女性雑誌、『ビデオプラザ』などの映像専門誌に寄稿。その後、映画製作会社エドシネマの宣伝担当を経て、多数の大衆小説とノベライズ本を執筆
秋那[シュウナ]
1972年生まれ。延世大学大学院国語国文学科博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糜竺(びじく)
24
とうとう最終巻です。流刑の身になったチャングムですが、医療という新たな道を志し、そして、とうとう再び宮中に戻ってきます。けれども、戻ったからといって、また、新たな問題に直面して行きます。しかし、チャングムの真心のこもった治療や誠実さによって、妃や王などの心を動かし、信頼を築いていきます。チャングムのこういった生き様は、私自身も、見倣える点が多々あるなあと思いました。TV版とストーリーが変わってきいるそうですが、それでも充分に楽しめました。所々、学びの多い作品だったなあと思いました!2013/12/13
再び読書
16
上中まで比較的ドラマ通りのストーリーだったが、この巻で展開が変わる。シン・イクピルも出てこないし、いきなりグミョンが死産するところからチャングムに遭遇するので、かなり戸惑いを覚えた。終盤はドラマに軍配があがる。2018/07/23