内容説明
ハッチは電車に轢かれて、脚が一本ありません。オーウェン少年は、英国でただ一人という難病を抱えています。あやうく殺処分をまぬがれたハッチ…病気のためふさぎがちになるオーウェン…あるきっかけから、ハッチは少年の家で飼われることになります。少年と犬の運命的な出逢い―それは、人間と動物を超えた愛と友情の始まりであり、世界中の人々に勇気と感動を与える物語の始まりでした…
目次
第1章 “迷子犬E10”に起こった二つの奇跡
第2章 四十億分の一の少年
第3章 その日から、彼は私の『リトルB』になった
第4章 あの日、僕の人生のすべてが変わったんだ
第5章 オーケー、バディ、お手並み拝見よ!
第6章 サンキュー・ベリー・マフマフ!
第7章 「ねぇ、何も起きなかったよ!」
第8章 みっともなく一緒に年をとりましょう!
第9章 愛を見いだすために助けあって来た
著者等紹介
ホールデン,ウェンディ[ホールデン,ウェンディ] [Holden,Wendy]
二冊の小説と三十冊のノンフィクション小説の著作がある。かつて、『デイリー・テレグラフ』紙のジャーナリストとして世界中のニュースをカバー。現在イングランドのサフォークで暮らしている
有澤真庭[アリサワマニワ]
千葉県出身。アニメーター、編集者等を経て、現在はくもり時々翻訳家・ところにより映像作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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わん!わん!ワン!本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
007
15
列車事故で左後足と尻尾を失ったアナトリアンシェパード犬と難病の少年の話です。この犬と出会ったことで少年は劇的に明るさを取り戻し、穏やかな表情の写真が心に残りました。それとは別に、英国の夫の育児参加、職場の支援体制、離婚後も新旧の家族総出で少年を見守る点など日本との違いを感じました。2014/08/31
Melotte 22
4
難病を抱える男の子リトルBと、足を一本失ったワンコのハッチ。ひとつの出会いが、すべてを変えた。多くの人の小さな優しさ。それが大きな愛になった。今この瞬間も、苦難と闘う人や動物がいる。願わくは、小さな優しさが、あなたのもとにも届きますように。古代ギリシアの詩人、ソフォクレスの言葉。『ひとつの言葉が、人生のすべての重荷と苦痛から我々を解き放ってくれる。その言葉とは、愛である』愛を知ったリトルBの笑顔が、いつまでも続きますように。2015/05/26
aki
3
ハンディキャップを持つ人に対する姿勢は国によって異なるものだが、こういう形があってもいいのではないかと思う。 偶然の出会いが人を救うことはままあるが、人と犬それぞれを救うなんて。その犬が人に損なわれた存在であるから尚更、ハッチを救い得たのは幼い少年だったのかもしれない。 それにしてもハッチの名前の由来が忠犬ハチだとは!2014/11/19
わらび
2
40億分の1、そんな難病に罹った少年と心無い人間により後脚の片方を無くした犬のそれぞれの人生を変える出会い。2人とも辛い状況にいても、互いを支え合う空気が優しいし、父と義理の母も良い人で、何においても息子を一番に考えてる。何より日本と英国の育児の違いが大きいと思う。英国軍の処置が寛大すぎて!日本じゃこうはならないな。あと本文の翻訳がちょっと読みづらい。後書きは読みやすかったんだけど…。多くの人が募金とか援助を申し出てて、自分も何かしなきゃという気になる。巡り巡ったハッチ・カルマがみなワンにありますように!2014/11/11
イトウちゃん。
1
書店にて、ふと手に取り、迷い迷い購入。なんで迷ったのか、なんで一気に読み進もうとせず故意にゆっくり読んだのか、どうしてこんなに惹きつけられるのか。心がざわざわとするのです。本当の意味で、生きていくってこういうことなんだろう、かと。2014/10/22
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