感想・レビュー
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ミシェル(イカ焼き)
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安チャンが人間ドックで自らの余命を錯覚。サブリミナル強運をひっ下げ、野獣全開で傀に対峙する話は、お茶目なオチに弛緩させられたが、闘牌シーンは六段の覚悟が緊迫感をもって描かれ、手に汗にぎった。傀にやられたダメ中年のかたきをとらんとする関西女性雀士のエピソードは、鳴き鳴かせのテクニカルな心理描写も然ることながら、傀との対局をふんぎりに中年への未練を絶たんとする女性の情の深さを感じ、昭和ノスタルジに浸った。基本的に、この作者が描く女性雀士は軒並み可愛くて困る。ほかにも、幽霊との対局・牌譜検討が強烈であった。2013/04/30
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