感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかだ
42
疲れた時に、無性に恋しくなるぼのぼの。人生の箸休め的にちょいちょい読み進めて、33巻。これは流石に最高傑作だわ。1巻丸ごと『オリちゃんのこと』という、ぼのぼのでは珍しいめの長編作品。映画の原作予定で描いたものらしいけど、これ是非映像にして欲しいな…カラー動画で、冬の厳しさを、そして春の芽吹きを、観たい。ぼのぼの達とオリちゃんの間に芽生える友情に心が温まる。そして何よりスナドリネコさんがさぁ~…最後のアレは反則。泣いちゃった。ぼのぼのはいいよね。ぼのぼのは、優しい哲学。大切な事がいっぱい詰まってる。2019/07/05
歩月るな
7
一冊使っての長編「オリちゃんのこと」映画用シナリオをそのまま描いた「冬の話」である。冬眠には勝てない森の動物たちがそれでも奮闘する、と言う当たり前の事ながらこういう作品だとなかなか実感しない表現を、営みとして描く溶け込ませ方は、手腕あってのモノなのだろう、そして物語の主役もある意味で「営みそのもの」である。2024/12/06
ぐうぐう
5
『ぼのぼの』長編、「オリちゃんのこと」を収録した最新33巻。『ぼのぼの』のすごいところは、いがらしみきおが感じ考えるところの哲学的思索というものが最初にあって、それを動物達を使って表現しているのだけれど、ぼのぼのをはじめとする動物達の強烈なキャラクターや独特のギャグがいつしかそんな小難しいテーマをどうでもよくしてしまうところだ。ところが、「どうでもいい」と思わせることで、実はこっそりいろんなことを思わされている、その自覚のなさこそ、『ぼのぼの』という漫画の本当のすごさなのだと思う。2010/01/23
しじみ
3
再読。静かにしんみりして、この世界がまた好きになる。オヤジと大将のやり取りがとても好きだ(笑)2014/05/25
押さない
2
まるで一本の長編映画を見たようだった。今回はぼのぼのワールドにまた新たな”いきもの“世界観が加えられている。ギャグと哲学の融合体。人生の節目に繰り返して読みたい話。これで再読のきっかけとなった。 2024/01/04
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- 和書
- 写楽まぼろし 文春文庫