内容説明
「ファン心理」バンドの歌詞のように生きることはできるのか…「なう」携帯電話に送られてくるおぞましい画像…「ネックレス」…バイト先で知り合った彼氏との別れの悲劇とは…「葬女」葬式マニアがたびたび出会った女は何のために葬儀に…など41編収録。FKBシリーズ第9弾。新シリーズ・都市伝説系人間狂気実話。
目次
おもいで
記念撮影
葬女
接着
ファン心理
犬刈村
ビーチフラッグ
聖母
夜食
逆狩り〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみきーにゃ
57
《購入》実話人間恐怖譚。本当にこんな人たちが周りに居たらと考えるだけで怖すぎる。それにしてもこの表紙は、、、ないな。2015/09/14
ネムコ
24
「幽霊より怖いのは生きている人間」的なお話を集めた実話集。平山夢明氏の『東京伝説』に比べればだいぶソフトだけど、それでも下腹に重たいものが溜まってゆくような、落ち込む感じはありましたね。満員電車で女性のバックに延々痰を落とし続ける人とか、夜道で後ろからビニール袋を頭にかぶせて首を結束バンドで絞めるような人には遭いたくないです…。2024/08/31
hannahhannah
19
黒木あるじによる実話サイコホラー。平山夢明が監修。表紙はダッチワイフがビニール袋を被せられているのか?「夜食」や「腐女」や「マスカット」や「聖者が街にやってきた」や「汚部屋王」みたいな汚い話はキツい。拷問ポルノに出演させられそうになった「A」や昔のいじめの復讐話である「大復讐」が良かった。希望を持たせる「ひかり」は良い話。「天使」は不気味ながらも悲しい話だった。ヤクザが拷問する「1500」みたいな話もあって東京伝説を思い出した。もちろん、あれよりはエグくない。東京伝説シリーズはエグさも面白さも最高峰です。2017/02/21
HANA
18
この手の話はどうしても平山夢明と比較してしまう。私見によると全体的に若干大人しめな印象を受けるが、これは比較対象が極悪すぎるため。一つ一つの話は実話怪談としても十分平均以上の出来でありますな。「夜食」とか「やさしい大家さん」等何が起こったのかわからないが怖い話が多いのが特長か。最後の「折鶴」、いい話を混ぜるのはどうかと思うが、これは大好き。以前読んだ『犯罪』を思わせる出色の出来。2011/11/06
あすみ
9
人間怖い。幽霊よりもたちが悪そう。生理的に受け付けられない気持ち悪い話が多い・・「夜食」「マスカット」が特に気持ち悪い。表紙は「包」の話のかと思ったけど結束バンドじゃないから違うか。何にせよこの本のような人達が身近にいるかもしれないと思うと怖い2016/08/19