竹書房文庫
黒塗怪談 笑う裂傷(きず)女

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  • サイズ 文庫判/ページ数 222p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784812446683
  • NDC分類 147
  • Cコード C0176

内容説明

取材者の厭な記憶が奇妙な体験談を引き出すのか、体験者のただならぬ思いが異常な現象を引き起こすのか。死角から忍びよる実話怪談。FKBシリーズ第7弾。

目次

無関心児童
少林寺
泣ける話
アッコちゃん
いたずら
バチ
たぬき
黒父1―心霊写真
トーテム
鬼を残さず〔ほか〕

著者等紹介

黒史郎[クロシロウ]
1974年、神奈川県生まれ。2007年「夜は一緒に散歩しよ」(MF文庫)で第一回「幽」怪談文学賞長編部門大賞を受賞してデビュー。オカルト、妖怪、都市伝説に造詣が深く、オリジナルアニメ「カクレンボ」で原案・脚本を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

197
お馴染み黒史郎さんの本書を読んで恐怖と笑いは本質的にとても相性が良いのだなあと改めて実感しましたね。著者の文体はフレンドリーで読み易く底流にはブラックなユーモアの味がありますので中々恐怖とまでは行きませんが、それもまた著者独自の持ち味で何が何でも怖くなきゃ駄目なんて決めつけずに余裕を持って楽しみたいですね。騙しのテクニックが冴える意表を突く一編。『母泥棒』槇岡氏は三枚の写真をテーブルに置いた。ピンク色のワンピースを着たアイドルみたいな美人、ブロッコリーみたいなパーマをした木乃伊のように頬が削げ落ちた女性。2021/02/06

鬼灯の金魚草

22
黒父ナイス!「デパート恐怖症」とっても気になるどこなの?もしかして行ったことあるかな?あと、例え霊でもババアはなんだかかわいそうな気が…。くらげさん、怖くないのかな、子どもってば。2017/04/25

hannahhannah

17
黒史郎による実話オカルトホラー。平山夢明が監修。著者の父親のエピソードが3話入ってるんだけど、いずれも笑える。「大白猫」の「あのババア俺んちに来ませんよね。あんなババア来たらヤバいですよ」にも爆笑したし、「田園の見える窓」の「第一回・懐ゲー・オリンピック」も面白い。「パーキングボーイ」に至っては「映画『シャイニング』のニコルソン的な男が角材でフルスイング」である。著者独特のコミカルな表現は最高。「輝く男」は怪異や問題の男より、その話をした女がなんか嫌な感じだった。感情がウェットで、ねちっこい。執念深いね。2017/03/03

Spok

8
どの話もとても面白かった。特に黒父、最高。2017/08/29

HANA

8
霊系の実話怪談集。あれ?著者ってこれが初めてだったっけ?FBKで出していたような気がするのだが。内容的にはかなり上質の作品が揃っているのだが、やはり印象に残るのは著者の実の父の話。身近な所にこういうのがいる人は作家としての強みになるのかなあ。2011/08/31

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