内容説明
変なにおいがする…目のすみに蠢くものが捉えられた…空気が澱んでいるような気がする…誰も気づいていないが自分にだけ声が聞こえる…もしこのようなことが自分の周りに起こっていたら、怪異がすぐ傍に迫っているに違いない―。その実在する体験者の恐怖を5代目“「超」怖い話”編著者である松村進吉が震えながら書き下ろした実話怪談最高峰シリーズ“「超」怖い話”2010年夏の最新作―湿る部屋、一粒で二度おいしい、急な相談、雑巾肌、野良達の祠、水痣、上位のもの、忌橋など30篇を収録。
目次
薄墨
探す人
膝落ち
湿る部屋
ロケット花火
深夜番組
急な相談
廃車
トンネル
山拾い〔ほか〕
著者等紹介
松村進吉[マツムラシンキチ]
1975年、徳島県生まれ。実話怪談コンテスト「超―1/2006」優勝後、2007年夏、『「超」怖い話怪記』にて単著デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夢追人009
209
松村進吉さんの実話怪談には怪異が起きて訳がわからないまま何時の間にか幕が下りるというパターンが非常に多くて昔から何となく苦手だったのですが、でもこのパターンは実話怪談の王道みたいな古よりの鉄板形式ですのでまあ仕方ないかなと最近は思いつつありますね。けれどやっぱり何か少しでもいいから心に残る人間ドラマがあって欲しいなとは常に思いますね。という訳ですが猫ちゃんが出て来るこの一編は怖さの面でも満足で気に入っていますね。『野良猫の祠』大野さんの近所は結構猫の多い地域で町では大手ショッピングモールの建設が始まった。2021/02/28
青葉麒麟
27
超がつく程は怖くない内容でした。読み易かったから良かったんだけどね。「山拾い」とちょっと切なさも感じる「あの子はもう泣かない」が好き。しかしこの手の作品は恐さにかなりばらつきがあるのが面白いです。2016/12/27
咲夜 藍音
4
なにこれ。全部怖い。 1話目から、ビックリするほどの怖さ。 どれが1番怖いとか、選べないくらい。 松村先生の作品、他にも読んでみたいです。 2022/08/19
ゆみ
4
まえがきのSくんのもとに現れた女の幽霊は、この本の最後の話毒舌と斜視の女かしらね。湿る部屋は最高に気持ち悪かった。ナメクジは嫌いじゃないけど流石にここまでくるとちょっと...2021/09/08
鮪
4
訓練のコツが知りたくなったのは私だけではないはず。2015/04/04