内容説明
1827年、ロンドン。子爵家の四男、グレゴリー・ブリジャートンはひた走り、教会へとたどりついた。愛する女性が、別の男と結婚するのを阻止するために―。その2カ月前、彼は長年の夢だった“運命の恋”に落ちていた。7人いるきょうだいたちがそれぞれ素晴らしい伴侶を得たのを見るにつけ、当然のように自分もと思っていたのだ。一目ぼれしたお相手は金色の巻き毛の天使、ハーマイオニー。だがその地味な親友、ルーシーが親切心から教えてくれたのはハーマイオニーには好きな人がいるということだった。なぜ彼女は運命を感じていないんだ?とまどうグレゴリーにルーシーが授けてくれた案は無関心な態度を取ることだったが、作戦は失敗。だがグレゴリーはぶつぶつ言いながらも、いつしかルーシーとの機知にとんだ会話を楽しむようになっていた。でもそれはあくまで友人としてに限られる。なぜならルーシーには昔からの婚約者がいるから。そして、自分は彼女の親友に恋しているのだから…。はたしてグレゴリーは運命の伴侶を手に入れられるのか?シリーズ完結作にして、リタ賞受賞作品。
著者等紹介
クイン,ジュリア[クイン,ジュリア][Quinn,Julia]
ハーバード大学ラドクリフ・カレッジ卒業後すぐにロマンス小説を書き始め、1995年にSplendidで作家デビュー。2000年に発表した「ブリジャートン子爵家シリーズ」の第1作、2作、4作がRITA賞の候補作に選ばれ、人気ヒストリカル・ロマンス作家としての地位を確立。2007年、シリーズ第8作がついに受賞。「ニューヨーク・タイムズ」紙のベストセラー・リストに多数の作品を送りこんでいる。太平洋岸北西部に家族と在住
村山美雪[ムラヤマミユキ]
1968年生まれ、東京都出身。出版社、外資系商社勤務を経て出版翻訳の道に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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