内容説明
山口組四代目竹中正久組長が一和会との抗争のさ中、射殺されるという、前代未聞の凶事が起こる。急遽、組長代行に中西一男、若頭には山健組二代目の渡辺芳則が就き、即座に報復が始まる。山口組の一和会に対する襲撃は苛烈を極めた。血で血を洗う極道界史上最大の抗争はいつ終わるとも知れぬ様相を呈した。しかし、四年の歳月の後、稲川会の仲裁のもと、一和会の解散と山本広会長の引退で幕を閉じる。そして、長期にわたる戦争で疲弊した山口組内部を立て直すために、それまで不在だった五代目組長の席に渡辺芳則が就いた。ここに五代目山口組時代が始まった。
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- 和書
- 源実朝 ちくま文庫