内容説明
ライブ活動15周年にして、初のベスト本!!ファンからのアンケートの結果を元に、稲川怪談の真髄をたっぷりと収録した本書は、最新ネタ5話とあの『生き人形』その後の話、各話の裏話も入った豪華版。稲川淳二のすべてがここに…。
目次
第1章 ザ・ベスト・オブ・怖い話(サーファーの死;ゆきちゃん;グアムの話;樹海からの声;北海道の花嫁;鉄橋;テレビ局で;彼女たちの修学旅行)
第2章 最新・怖い話(骨鳴りのつり橋;与助、三次の丑の刻参り;青森の美容院;箱根の宿で;どすん!と音がして)
著者等紹介
稲川淳二[イナガワジュンジ]
本名・稲川良彦。1947年8月21日、東京都渋谷区恵比寿生まれ。桑沢デザイン事務所研究科を経て、工業デザイナーとして活動、その後芸能界に。数々の恐怖体験から心霊スペシャリストとして知られる。毎年、全国で怪談ライブを行っているほか、著作業、ビデオや映画の監督、舞台演出など、多方面にて活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
157
稲川淳二さんの怖い話のファンによる人気投票ベストと新作集ですね。さだまさしさんのトークもそうですが、本質的な部分は不変ながら過去の作品も語り口を変えると更に磨きがかかって面白く新鮮に聞けるなと読んでいて思いますよね。『サーファーの死』四人の仲間が泳ぎに行って不意に一人の姿が見えなくなる。夜中に警察が来て死体の確認をさせられるのだが、何と長いシートをめくると姿を消した友人の膝に白髪の老婆が強くしがみついていた。老婆は四日前に海にはまって死んだというのだが、どうしてこうなったのか警察でも首を捻っていたらしい。2020/08/29
ooooo0000ooo
2
現代ものの怪談集。文章を見て、稲川さんの声を頭の中で再生して楽しむ本。ご本人の声は何年も聞いてないと思うのだが、簡単に再生できてしまい驚いた。 なぜ稲川さんの話は怖く感じるのだろう。声の質や、間の取り方かな?と、個人的に思っていたのだが、文章として見るとポイントが見えてくる。分かりやすい説明による導入と、音や感触を含めて、臨場感を高めている構成も肝なのだろうと思った。 お話の内容では、ハワイの廃病院をうろつく話が面白かった。2019/01/13
akatuki
2
面白かった。2018/05/02
pichipon
2
最初は、書き言葉でも稲川淳二弁なのね〜と面白く思った。でもそれが功を成して一度聞きに行ったときの稲川淳二さんの声で脳内で再現されるもので、驚いたのでした。稲川淳二さんがスタジオで全く違う話をした話、本当にオンエアされたということで1番リアルでした。2018/04/28
Smith, Ordinary. Person.
2
「講談師」ならぬ「怪談師」としては、他者よりも幾歩も抜きんでている稲川淳二氏。 彼が過去に語った怪談の中から、アンケート結果を元に厳選した数本+新作を掲載した、正に『ザ・ベスト』な本。 第1位に輝いた「生き人形」の後日談から、怖いんだけれども、ただ怖いだけではない秀逸な悲話の「北海道の花嫁」、新作として、怖いんだけれども、オチが凄い「箱根の宿で」など、奇作・名作が盛り沢山。 読み進めていけば、稲川さんの、あの独特の語り口が聴こえてくるかも……?